レビュー
料理家が実感した「グリルプレート」の便利な使い方 5選

2026/10/08
ふだんの料理から、ちょっとハードルが高かった魚料理、火加減が難しかったメニューまで、これひとつで手軽に楽しめます。フードスタイリストの石黒裕紀さんが試して実感したその特長と、使いこなしのポイントを教えてもらいました。
(調理/石黒裕紀 取材・文/オカモトノブコ 写真/大森忠明)
フードコーディネーター、栄養士。雑誌や企業へのレシピ提案・メニュー開発、広告やテレビなどのフード制作・スタイリングなどで活躍中。
3通りの使い方で、調理のバリエーションが広がる
「『レンジで焼き料理 グリルプレート』のいいところはまず、材料を入れるだけ・電子レンジで加熱するだけで、手間なく料理ができること。調理時間も大幅に短縮できて、後片付けがラクなのもうれしいところです」と石黒さん。

ひとつで何通りもの調理をこなせるポイントが、外蓋と発熱材入りの内蓋の使い分け。
次のような3通りの方法があります。
※調理時は、外蓋または内蓋の必ずどちらか一方を使用してください(外蓋と内蓋の併用不可)
内蓋を落として「焼く」
食材をこんがり焼きたいときに。内蓋を低い位置でセットして電子レンジで加熱すると、外にはこんがり焼き色がつきながら、中はふっくらと仕上がります。
内蓋を浮かせて「焼く」「蒸し焼き」
内蓋をプレートの高い位置にセット。食材のみずみずしさを保ちながら、ふっくらジューシーな蒸し焼きに仕上がります。
外蓋で「炊く」「煮る」「蒸し焼き」
高さのある外蓋を使えば、ごはんの炊飯から煮物、蒸し料理まで、幅広い使い方ができます。
さらに、『グリルプレート』を使いこなすコツがもうひとつ。
「プレート本体の底面は焼き目がつきやすいので、途中で食材をひっくり返して再度、電子レンジで加熱すれば、両面にしっかり焼き目をつけることができますよ」
① 油控えめの「炒め物」が短時間でできる
フライパンでつくると意外と手間も時間もかかり、コンロまわりの油ハネも気になる炒め物。
そこでまず、石黒さんの定番メニューをグリルプレートで試してもらいました。

「お肉を底に並べて周りに野菜を入れ、上から調味料を加えて電子レンジで加熱するだけ。少量の油でお肉にはほど良く焼き色がつき、野菜はふっくら蒸し焼きになって、油分控えめの炒め物が手軽につくれるな、と思いました。これはとても便利ですね!」

牛肉と春雨の炒め物
材料(2人分)
牛肉切り落とし…200g
焼肉のたれ…大さじ2
玉ねぎ(薄切り)…30g
赤ピーマン(細切り)…30g(約1個)
ニラ(3~4cm長さに切る)…30g
椎茸(石づきを除いた薄切り)…1枚分
乾燥春雨…40g(表示どおりぬるま湯で戻し、長い場合は食べやすく切る)
A
鶏ガラスープの素…小さじ1/2
しょうゆ…大さじ1/2
水…大さじ1
ごま油…小さじ1/2
つくり方
1. 牛肉に焼肉のたれをもみ込み、グリルプレート本体に広げるように並べる。その周りに玉ねぎ・椎茸・赤ピーマンを並べる。
2. 水気を切った春雨を広げてのせ、その上にニラを広げる。
3. 混ぜ合わせたAを回しかけて内蓋を浮かせて置き、600Wの電子レンジで5分加熱する。
4. 蓋を取り、ごま油を回しかけて全体を混ぜ合わせる。
② お惣菜の揚げ物もおいしく「リベイク」できる

「時間がたつと衣がベチャッとしてしまう、市販のお惣菜の揚げ物。ふだんはトースターでリベイクしていますが、中は冷たいまま表面だけ焦げやすく、かといって電子レンジとトースターを併用するのはめんどう……」
「これに対してレンジ加熱とグリル調理が同時にできるグリルプレートは、『内蓋落とし』の調理で表面はカリッと、中までしっかりあたたまるので一石二鳥。余分な油がプレートの溝に落ちるので、よりヘルシーに揚げ物をいただけるのもうれしい発見でした」
③ 焦げやすい「漬け魚」も失敗なく、中までふっくら

「このグリルプレートは、漬け込んだお肉や魚を焼くのにも便利だと思います。表面だけが焦げやすい西京焼きも、『内蓋落とし』でレンジ加熱すると中はふっくら、ほど良い焼き色に。

ほかにも火加減が難しく、表面だけが先に焦げてしまいがちな鶏の照り焼きやタンドリーチキン、ブリの照り焼きなども、短時間でふっくらおいしく焼き上がります。
魚焼きグリルのめんどうな掃除がなく、プレートを洗うだけで後片付けがラクに済むのもメリットのひとつです」
④ 切り身と調味料を入れるだけ。「魚の煮物」が時短でできる
“魚料理をもっと取り入れたい”と思っていても、調理の手間やプロセスを考えると、つい面倒になって避けてしまいがち。

そんな場合でも、「グリルプレートを使えば、下処理した切り身と、通常より水分を少なめにした調味料を準備すればOK。『外蓋』をして電子レンジにかけるだけで、おいしい鯖の味噌煮ができあがりました」と石黒さん。
鯖の味噌煮
材料(2人分)
鯖(切り身)…2切れ
長ネギ…1/3本(4cm長さのぶつ切り)
しょうがの薄切り…2~3枚
A
酒…大さじ2
みそ…大さじ2
みりん…大さじ1
砂糖…小さじ2
水…大さじ3

つくり方
1. 鯖は沸騰した湯にさっとくぐらせて冷水に取り、血合いや汚れを落としたら、水気をキッチンペーパーでふき取る(めんどうな場合は塩少々をふり、10分ほど置いて出てきた水気をぺーパーでふく)。
2. グリルプレートに①と長ネギを並べて入れ、しょうがの薄切りをのせて、混ぜ合わせたAを鯖の上から回しかける。
3. 外蓋をのせて、600Wで6分加熱する。
「鍋やフライパンで調理すると、鯖の味噌煮はどうしてもパサつきやすくなります。その反面、グリルプレートは短時間で調理できるため、素材の水分を逃がしません。これが煮魚を失敗しづらく、ふっくら仕上げられる理由のひとつです」
⑤ 時間のかかる「野菜のグリル」が、短時間で香ばしく
オーブンだと時間のかかる野菜グリルも、グリルプレートを使えば時短での調理が可能。

「硬い野菜も、中まできちんと火が通ってホクホクに。きれいな焼き色もついて、とても上手に仕上がります。グリル野菜が大好きなので、これから大活躍してくれそうです」

野菜のハーブグリル
つくり方
1. 野菜(じゃがいも・れんこん・にんじん・玉ねぎ・カリフラワーなど)は大きめに切り、にんにくも加えてグリルプレートに並べ、オリーブオイルを回しかけて全体を混ぜる。
2. ローズマリーをのせて塩をふり、内蓋を落として13~15分ほど電子レンジで加熱。両面に焼き色をつけたい場合は途中で材料を裏返す。
※加熱時間はあくまで目安のため、電子レンジの機種や食材の切り方、状態によって加熱時間を調整してください
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