残暑バテには肌をいたわる習慣を。自律神経が整う養生法

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おたより/ゆらぎに寄り添う。養生日和

2025/09/28

季節の移ろいや、年齢を重ねるなかで、日々変わりゆく心と体。そんな誰もに訪れる“ゆらぎ”に耳を傾け、やさしく整え、健康をサポートする養生の知恵を、季節に合わせてお届けします。今回は植物療法士の森田敦子さんに、自律神経の乱れによる「残暑バテ」をケアする養生法を聞きました。
取材と文・高浦彩加 撮影・藤井由依
森田敦子(植物療法士)

フィトテラピースクール「le bois Phytotherapy School (ルボアフィトテラピースクール)」代表。日本における植物療法の第一人者。20代前半にダストアレルギー気管支喘息を発症した事をきっかけに、フランス国立パリ第13大学で植物薬理学を学ぶ。帰国後はサンルイ・インターナッショナルを設立し、植物療法を活用したアイテム制作やセミナー活動を展開。日本での植物療法の普及に尽力している。主な著書に『自然ぐすり』(ワニブックス)など。

Instagram:@atsuko1705

揺らぎやすい季節に、“お風呂で養生”を

夏の疲れは秋口まで残りがち。いわゆる“残暑バテ”と呼ばれるもので、「原因の一つに自律神経の乱れがあります」と植物療法士の森田敦子さん

「昼間は暑いのに、夜になると急に涼しくなったり、冷房で体が冷えたり。暑い、寒いが交互にやってくると、体が温度変化についていけず、どうしても体調が揺らぎやすくなります

そんな季節におすすめしたいのが、お気に入りの入浴剤を入れて、湯船につかる習慣

「ただ湯船につかるだけでも効果はありますが、入浴剤を活用する事で、より温浴効果が高まるので、上手に活用したいですね。 “残暑バテ”には、バスソルトがおすすめ。海塩には発汗を促す力があって、余分なものを外に出してくれます」

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お湯に身を沈め、ゆっくりと立ちのぼる蒸気を吸い込むと、呼吸は深まり、自然と気持ちがほぐれていきます。副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスできるひととき。

「植物が持つ有効成分の力を活用して心身を癒やすフィトテラピー(=植物療法)の視点から言えば、センキュウやジンジャー、トウキの根、ローズマリーなどが入ったものも良いですね。体を芯からあたため、残暑で乱れた自律神経のバランスをやさしく整えてくれますよ

お風呂あがりは、副交感神経をととのえる大切な時間

「残暑バテで疲れ切った自律神経を回復させるには、お風呂あがりの過ごし方も大切です。ポイントは肌をいたわる事

皮膚は体表面を保護するだけの膜ではなく、様々なストレスに応答する「臓器」なんです。自律神経の乱れなどでトラブルが起きやすい一方、なでたり、心地良い素材に触れるだけで、心身をリラックスへと導いてくれる“素直”なパーツですよ」

そこで、いち押しの養生法が、皮膚をやさしくなでるセルフマッサージを行い、ガーゼなどの肌あたりの良い素材のパジャマで肌を包む事

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「入浴後の肌は特にセンシティブな状態。滑りを良くしつつ、保湿ができるボディミルクやオイルを使ってやさしくマッサージすると、副交感神経が優位になり、皮膚の血流がアップし、肌の修復機能が高まるだけではなく、セロトニンなどの落ち着きや安心感につながるホルモンも分泌されます」

やさしくケアしたあとの肌は、ガーゼ素材のパジャマで包むと◎。「ガーゼ素材はとにかく肌あたりがやさしい上、静電気も起きにくい。ガーゼに包まれると赤ちゃんは安心するのと同じように、大人もガーゼの服に包まれるとふっと力が抜けて、リラックスできます

一日の終わりに、自分の肌をなでるようにほぐし、ゆるんだ体をガーゼでやさしく包み込む。ホルモンの働きと、副交感神経を優位にする相乗効果で、残暑で疲れた神経を静め、本来のバランスを取り戻しましょう

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