湿度50%以下が予防のカギ  寝室のダニ対策

ダニ対策

おたより/上手な買い物のヒント

2025/04/28

気温が上がって湿気が多くなる時期に、気を付けたいのがダニ。特に寝室はダニの温床になりやすいので、対策が必要です。本格的な梅雨を迎える前にやっておくべきことを、掃除や家事のスペシャリストとして活躍する藤原千秋さんにうかがいました。(取材・文/草野舞友)
 

【お話を聞いた人】
藤原千秋さん
大手住宅メーカーで営業職を経て、独立。主に掃除や家事、住宅に関する記事執筆を専門とする、ライター・アドバイザー&コラムニストとして活動中。監修本に『きほんから新発想まで 家事ずかん750』(朝日新聞出版)などがある。私生活では、三女の母。

 

寝室はダニが繁殖する条件が整った場所。湿度は50%以下をキープ

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家の中で圧倒的にダニが多いのが、寝室です。その理由は、まくらやふとんについた汗やフケ、アカ、髪の毛はダニの大好物だから。さらに湿気がこもりやすく、人の体温であたたかい寝具は、ダニが繁殖しやすい条件そのもの。カビとダニはほぼセットなので、カビのサインである寝具に黒い斑点がある、うすグレーのしみがある、墨汁のようなつんとしたにおいがする場合は要注意です。

ダニは湿度が50%以下になると繁殖しにくくなるので、こまめに換気することが予防の基本。空気が流れるよう朝起きたら窓を2か所以上開けて換気し、湿度計をチェックする習慣もつけましょう。案外多いのが乾燥する季節が終わっても加湿器をつけ続けている家。カビの原因になるので湿度に合わせて対応を。
 

寝具のこまめな洗濯と
乾燥で、ダニを撃退

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シーツやまくらカバーにつく皮脂もダニを引き寄せます。洗えるものはなるべくこまめに洗濯し(理想は2~3日に1度)、難しいものは「乾燥」を。ふとん乾燥機があればベストですが、「部屋干し」でもOK。風通しの良い場所で掛けぶとんをイスに掛けておいたり、まくらを立てておくだけでも効果があります。ベッドの場合は朝にピシッとベッドメイキングせず、ふとんを腰の位置より下までめくり上げて乾燥を促すことを習慣に。マットレスも湿気がたまりやすいので、持ち上げて2Lのペットボトルをいくつか挟み、浮かせる時間をつくりましょう。隙間に向かってサーキュレーターを当てれば、より効果的です。また、防ダニ仕様のまくらや掛け布団もあるので活用するのも手です。
 

ダニを捕獲できる
シートを寝具に仕込む

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気軽にできる対策としておすすめなのは、「ダニ捕りシート」。ふとんの下に置いておくだけで生きたダニを呼び寄せシートに閉じ込め、逃さず捕獲します。ダニ自体は汗や皮脂がでやすい上半身に多いですが、顔の付近にシートを置くとそこを目指して集まってきてしまうため、腰より下の位置に置くほうが安心です。取り替えの目安は約3ヶ月で、ごみ箱に捨てるだけ。殺虫成分不使用なので、こどもやペットがいても使えます。
 

空間用のスプレーや
ルームガードで部屋全体を予防

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継続的に部屋全体のダニ予防をしたい場合は、空間用のスプレーを活用しましょう。部屋の中央から4隅に向かって1プッシュずつ下方に噴射(6畳当たり4プッシュ)すれば、約1ヶ月間効果が持続します。また、電源式のルームガードにダニ対策用も登場。約2ヶ月間効果が続くので、ジメジメする季節の対策に有効です。

ダニ用ルームガード・リフィル 約2カ月用」「中身が選べる ルームガード・本体」(5月上旬発売予定)  

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