【スタイリングアドバイザーが語る無印良品】フランネルのシャツ

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おたより/サービス

2019/10/11

 ものづくりの背景を伝えながら、一人ひとりに合った服選びや着こなしを提案する、無印良品のスタイリングアドバイザー。
 お店でさまざまな相談を承ってきた彼らが伝える、無印良品のフランネルシャツの魅力や、着こなしのポイントをお届けします。

写真左から 

Aさん
スタイリングアドバイザー歴2年。ひとつの服でたくさんコーディネートが組めるような提案を、着る方と一緒に考えます。

Bさん
スタイリングアドバイザー歴1年6カ月。親しみやすい笑顔で、良い意味で「それ無印良品なんだ」となるスタイリングを提案します。

Cさん
スタイリングアドバイザー歴1年6カ月。一人ひとりに似合う色をベースに、スタイリングの提案をしています。

Dさん
スタイリングアドバイザー歴3年。その人の気持ちや生活に寄り添った日常着のご案内をしています。

 

紹介したフランネルの着こなし(下写真の左から)
商品名をタップすると該当箇所へリンクします

ワンピース
スタンドカラーシャツ(婦人)
スタンドカラーシャツ(紳士)
ボタンダウンシャツ

チュニック
ブラウス
チェックシャツ
スタンドカラーシャツ(紳士・はおり)

さいごに

 

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はおりにする、すとんと着る、ベルトでブラウジングする……フランネルワンピースは、小柄な人の強い味方です。

 

 

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――まずは、シャツワンピースのAさん。前を開けた、はおりの着こなしですね。

Aさん はい。パンツに合わせて、カジュアルなコートのように着てみました。チェック柄のおかげで、一枚でも着こなしが決まりますね。フランネルらしいカジュアルさに加えて、より秋らしい雰囲気を出せると思いました。

――もちろん、前を閉じればワンピースとしても着られますから、“一着二役”です。

Aさん じつはワンピースとしても、コーディネートの幅が広いんです。別に撮影した写真(下の右側)のように、すとんと着るのもいいですし、襟付きなので、ベルトでウエストをマークしてボタンを開けると、きれいめにも着こなせます。

 

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――フランネルは、ブラウジングの保ちも良さそうです。

Aさん そうですね。布帛のシャツのようなパリっと感ではなく、もっとやわらかい質感なので、見た目がかたくならないのも良いです。だからたとえば、ちょっと緊張した場所へ行くときにもおすすめだなと……少し気の張る方とご一緒する、ごはんの会だとか(笑)。

一同 笑

Aさん 今回選んだネイビー地に白のチェック柄は、着こなしのバランスを調整しやすい色だと思います。たとえばこれが白ではない、目を引くような色のチェック柄だと、手に取るときにも、ちょっと緊張するかもしれないですけれど(笑)。

――たしかに白が入っていると、組み合わせの選択肢も増えそうで、安心できます。

Aさん 今回は、インに着た白とチェックの白を合わせて、全体的に統一感を出しました。

Bさん パンツも最初は別の色だったんですが、結局は合わせてみて、「白だな」って(笑)。

Cさん この靴も、別の色だったのを、白に差し替えたんです。

――そうだったんですね。ところで、Aさんくらいの背丈だと、ベルトでゆったりブラウジングした着こなしも、映えそうですね。

Aさん ええ。背が低いと、そのぶん着丈が長くなるんですけれど、それをどうにでも調整できるのが、ワンピースの大好きなところです(笑)。私は身長が156cmなのですが、実際にお店でも、よく声をかけられますね。「いま、どのサイスを着ていますか」だとか、「同じ身長なので、参考にしたいんです」だとか……。

――小柄だからこそ、できる着こなしもあるよ、と。

Aさん 前開きワンピースは、小柄な人の強い味方だと思います。

――ところで、フランネルの着心地はどうですか?

Aさん すごい……やわらかいです。

一同 笑

Aさん ただ、このやわらかさは表面を触っただけだと、わからないんです。なので、ぜひ試着してくださいと、お店でも伝えていますね。

Cさん そうそう。

Aさん 袖を通したときに、はじめてわかるフランネルのやわらかさなので、ぜひ実際にお店で試してもらいたいです。フランネルは綿ですから、お手入れもそのままふつうに洗えますし、しわもそんなに目立たない……むしろ、ちょっとしわがあっても、そのまま気にしないで着られるところが、フランネルならではの生地感だな、と思っています。

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ショートカットにも合う、女性らしいスタンドカラーのフランネル。ゆったりしたシルエットを楽しめます。

 

 

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――続いては、Bさん。スタンドカラーのシャツは、今年らしい一枚です。

Bさん 女性向けのフランネルでは、これとチュニックがスタンドカラーですね。このシャツはボックス型のシルエットなのですが、個人的にぴったりした服が苦手ということもあり、撮影では大きめのサイズを選びました。

――ゆったりとした雰囲気が、良いですね。

Bさん このスタンドカラーのシャツは、もともと襟があるシャツの着心地が苦手だとか、首が短めという方にも、おすすめだと思います。

 

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――今回の撮影では、フランネルのトップスに対するボトムスのバランスも、良いなあと思いました。

Bさん ボックス型のシルエットなので、ボトムスのバランスには、ちょっと工夫しました。最初は細めのパンツを合わせていたんですが、トップスとのメリハリがつきすぎてしまったので、パンツも少しゆったりしたもののほうが、結果的にはバランスが良かったですね。

――きれいめなのに、リラックス感もあって……。

Bさん ゆったりとしたシルエットが好きな人には、とても合わせやすいシャツだと思いました。丈も、短すぎるようなことはなくて。

――はおりでも、着られそうです。

Bさん はい。その点では、これも2WAYで使えるシャツですね。胸ポケットがついているので、見た目にも、ちゃんとアウターとして成立するように感じます。シャツとしてきれいめに着こなせる一方で、はおりにすると起毛した生地の季節感も相まって、シーンによっては、カジュアルな雰囲気にも変わります。

――応用が利きますね。そのうえで、生地のやわらかさから、女性らしさを感じます。

Bさん それがこのスタンドカラーを、おすすめしたいポイントなんです。実は私、髪を切ってからは、襟付きのシャツを着ると男の子のように見えてしまって、少しシャツを苦手に感じていました。でも、このスタンドカラーは、ショートカットとのバランスも良くて……。

――たしかに、首がきれいに見える効果がありそうです。

Bさん スタンドカラーは、男性が着ると首まわりがすっきりして、それはそれで素敵ですし、女性が着るとちゃんと女性らしくなる。そこが良いですね。

――フランネルのシャツはカジュアルだけでなく、シックにも着られる、と。

Bさん 私はAさんにくらべると、もう少しきれいめで、はっきりとコントラストのある着こなしが好みです。その点、今回のフランネルでは、自分の持ち味を生かしたコーディネートでも、着こなしを考えやすかったですね。

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ボタンと生地の色が揃っている、スタンドカラーのシャツ。ふだんはカジュアル派という人にも、挑戦しやすい一枚です。

 

 

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――続いては、Cさん。こちらは男性のスタンドカラーシャツです。

Cさん はい。あとで紹介する屋外の撮影では、Dさんが同じシャツを前を開けて着ているのですが、僕はボタンを閉めて、きれいめに着てみました。ボトムスもレギュラーのシルエットではあるのですが、ふだんよりワンサイズ下げて、すっきりした雰囲気にしています。

――色は、チャコールグレーを選びました。

Cさん 良い色ですよね。フランネルのシャツは、どうしてもカジュアルなイメージが強いのですが、このチャコールグレーはすっきりして見えますし、ボタンを閉めて着ると、よりシックで上品なイメージに変わります。僕がいちばん好きな色ですね。

Bさん じつは、このスタンドカラーのシャツ、ボタンと生地の色を揃えているんです。

――たしかにボタンの色が目立たないと、落ち着いた印象に見えますね。

Bさん ボタンの色が生地になじんでいるだけでも、雰囲気は変わります。ボタンが白いとカジュアルな印象が残るので、きれいめのテイストで着こなすのは、少し難しいと思います。

Cさん もうひとつ、僕がこのシャツについて紹介したいのは、下の写真にも収めてもらった、カフスの仕様です。無印良品のスタンドカラーシャツは、オックスフォード地のものもそうなのですが、ほかのシャツとは違い、カフスがまっすぐ直線でカットされています。

――よく見ると、凝ったつくりになっています。

Cさん ええ。僕はシャツをよく着るのですが、いつもと少し違うシャツを着たい気分のときには、この無印良品のスタンドカラーシャツを選んでいます。

 

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――そんなスタンドカラーのフランネルシャツ、おすすめの着こなしは?

Cさん デニムにも合うとは思うのですが、もしきれいめに着こなすなら、チノパンツのほうが良いですね。ちょっとしたビジネスのシーンでも着られる、というような雰囲気でも、おすすめしています。

――これまでフランネルをカジュアルに着てきた人にも、試せそうですね。

Aさん たしかに、挑戦しやすいと思います。

Cさん はおりも含めた2WAYで着られることと、チャコールグレーのシックな色味を生かして、シーンに合わせて、着こなしてもらいたいです。

――着心地はどうですか。

Cさん やわらかいですね。肌に当たる瞬間に、「あ、きたな」と。

一同 笑

Cさん じつはこの撮影日が、気温の高い夏日だったのですが、暑い中でもフランネルが肌に触れた瞬間、「ああ、きたな」と(笑)。僕は、綿の良さをいちばん感じられる素材が、フランネルだと思っています。

――綿の良さ、というと?

Cさん たとえば綿について、どういうものだろうと想像したときに浮かぶ、“やわらかい”というイメージが、フランネルにはぎっしり詰まっているなと。

――綿花の、あのふわふわした感じ……。

Cさん そうですね。起毛をかけた生地の感触を含め、「綿はやわらかい」というイメージをいちばん表現しているのが、フランネルだと思うんです。

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やわらかく、なめらかな一方で、じつは厚手。フランネルらしい汎用性の高さが、この厚みにあるのだと思います。

 

 

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――Dさんが着たカーキのボタンダウンシャツは、スタンドカラーとまた、雰囲気が違いますね。

Dさん このカーキをはじめとしたいくつかの色においては、異なる色の糸を撚り合わせた“杢糸”で生地を仕立てているそうです。なので、奥行きのある、深みのある色になっているのだなと。

Bさん すごくきれいな色ですよね。

Dさん カーキの杢糸による色の表情の深みと、秋冬らしい発色に惹かれます。この価格帯のシャツの色は、比較すると千差万別だと思うのですが、発色の良さという点ではシャツ全般、その中でも特に、このフランネルには強く感じています。

 

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――なるほど。たしかに、奥行きや味わいが感じられるカーキの色ですね。

Dさん あとは重複するのですが、生地のやわらかさ。このフランネルのシャツは、見た目だけじゃないとは、すごく思っていて。

――と、いうと?

Dさん さっき話が出たとおり、フランネルといえばカジュアルな印象だとか、アウトドアウェアっぽいものだという、どこか人を選ぶイメージがあります。そんな中、無印良品のフランネルはやわらかく、なめらかな印象で、きれいめにもカジュアルにも着こなせるところが、すごいなと。

――着こなしに、幅を出せるんですね

Dさん ただ、その一方で――これは見た目だけじゃないという理由でもあるのですが――じつは、つくりが厚手。印象こそ、なめらかできれいなのですが、しっかりとした厚手の素材なので、はおりとしても、インナーとして着ても、さまになるのだと思います。

――やわらかな肌触りの一方で、アウトドアウェアとして支持されてきたような、タフさも備えている、と。

Dさん “飽きるほど、着てほしい”というキャッチコピーがまさに言い得ている、と感じたのですが、飽きるほど着られるというフランネルの汎用性は、その厚手な生地感によるのだろうな、と感じました。

――そんなボタンダウンシャツ、おすすめの着こなしは?

Dさん そうですね、本当に……ふつうに着てください、と。

一同 笑

Dさん Cさんの着たスタンドカラーに比べると、裾もラウンドカットで、ボタンも白い。いちばんベーシックなかたちで、流行り廃りのないシルエットです。だからこそ、本当に合わせやすい……デニムであっても、今回のようにチノパンツであっても、すっと合わせられるということが強みなので、本当に、ふつうに着るというときに着こなしてもらえたらと思います。

――永く着続けられる一枚になりそうですね。

Dさん むしろ、定番なので逆にシルエットの制約があまりないというか、今回も大きめのサイズを選んだのですが、そういうふうに大きめに着てゆったり見せても良いし、ジャストサイズできれいめに着こなしても良いですね。その幅の広さはあります。

――で、究極にやわらかい、と。

Dさん そうですね。

Cさん 究極に、やわらかい。

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チュニックは、動くといっそう良さが出ます。うしろから見たときの女性らしさが、良いなあって。

 

 

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――次は屋外にシーンを移して、ふたつめの着こなしです。また、Aさんから順番に紹介したいのですが、今度はチュニックですね。

Aさん このチュニックは着丈が長いので、一見バランスを取りづらく感じるかもしれません。でも、ボトムスの合わせ方によっては、突然かっこ良く着こなせるアイテムなんです。

――と、いうと?

Aさん このチュニックの良いところは、横やうしろからの見え方です。前から見ると、すとんと落ちるような一般的なシルエットなんですが、背中にギャザーがしっかり寄っているので、横やうしろから見たときに、急に女性らしさを出せるのが、すごく良いな、と。

 

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――はっとするような、意外性がありますね。

Aさん このチュニックは、動くといっそう良さが出るんです。前が少しだけ短くて、サイドにはしっかりスリットが入っていて……。

――前後でけっこう、着丈の差があって。

Aさん ええ。なので、シャツを一枚で着るのにはちょっと勇気が必要という人や、お尻や腰まわりをを隠したい人にも、安心して気軽に着られるのが良いですね。

――ボトムスには、どのようなものを?

Aさん たとえば、細身のパンツはラインが出るので、着づらい気持ちもあると思うんですが、チュニックと合わせると、お尻や太もものかたちが出づらかったり、逆に細く見えることもあるんです。

――気になるところを隠して、かつ脚がきれいに見えるような。

Aさん はい。着こなしのバランスがとりやすいと思います。冬になったら、インにハイネックのカットソーを合わせても良いなあって。

――首元が適度に開いているので、重ね着も楽しめそうですね。

Aさん 下に着たものを、ちょっとだけ見せたりだとか……もちろん、服を重ねると冬でもあたたかいし、シルエットも広がりすぎていない絶妙なAラインなので、着ぶくれもしません。このチュニックは、ふだんチュニックは苦手だなとか、ちょっとおばさんっぽいなと考えている人にこそ、着てもらいたいですね。

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フランネルのブラウスは、Tシャツ感覚で着られる、万能な一枚。どんなボトムスでも、うまく合ってくれます。

 

 

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――次は、Bさんのブラウスです。上からかぶるタイプで、首まわりは肌に寄り添うようなシルエットですね。

Bさん そうですね。首にぴたっと沿うような、フラットな首まわりです。良い意味で、好き嫌いを考えずに、Tシャツ感覚で着られる、便利なブラウスだと思います。

――なるほど。裾広がりな袖が、アクセントになっています。

Bさん 長めの袖が、かわいいですよね。これが単純なすとんとしたシルエットだったら、袖だけ着物みたいになってしまうのですが、良い按配に裾広がりになっていて、かつ手首の位置をへんに長く印象付けるようなカフスなどもついていないので、だらしない印象にはならないと思います。

――この袖のかたちを生かして、着こなしたいですね。

Bさん 首元がぴったりしていて、裾に向けて広がっているので、全体がAラインのシルエットになってくれます。しかも、基本どんなボトムスでもうまく合うので、ああ、大丈夫ですね、と(笑)。

――一枚あると、なにかと重宝しそうです。

Bさん はい。なので、本当にTシャツ感覚で着られる、いちばん着こなしやすいブラウスですね。一度着たら、きっとハマります(笑)。

 

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――このブラウスは色の展開が多いのも、うれしいです。

Bさん 他の色だと、私はネイビーも好きですね。深いネイビーなので、ボトムに濃い色を持ってきても、着こなしがちぐはぐしないと思います。

――ちなみに今回の着こなし、ポイントは?

Bさん ボトムスに合わせたのは、『ストレッチ高密度織りイージーワイドパンツ』です。起毛しているフランネルは意外とこういった、なめらかな素材とも合うんですよ。

――たしかに素材感の違いが際立ちつつ、それぞれのやわらかさが掛け合わさっている印象です。

Bさん ここでトップスが起毛していない布帛のような綿だと、意外とのっぺりして単調になってしまうのですが、起毛したフランネルだと、素材の良い雰囲気が出せますね。寒くなる前なら、こういったなめらかな質感のボトムスとの組み合わせは、気温とのバランスも良いと思います。

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双糸仕立てのチェックシャツは、柄がいっそう鮮明に。カジュアルはもちろん、きれいめでも着こなせる一枚です。

 

 

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――Cさんの2着目は、チェックシャツです。

Cさん 今回、ひとりが2パターンの着こなしをおすすめしているのですが、僕の裏テーマは、どちらもきれいめで提案してみよう、というものでした。

――と、いうと?

Cさん チェックのシャツはどうしてもカジュアルな印象が強いのですが、今年のチェックシャツはどれも、きれいに着こなせそうだなと……とくに今回選んだダークグリーンのチェックは、そうですね。サイズは僕のジャストサイズを選びました。

――ブルーとグリーンの深い色が、上品な印象です。

Cさん ボトムスはチノがおすすめですが、きれいめの着こなしだと、ノータックパンツなども合うと思います。

Bさん 良い人っぽく見えてるね。

一同 笑

Cさん ふだんから良い人なんですよ(笑)。ネットストアの着用写真では、第一ボタンを開けていますが、このシャツはこのように第一ボタンを閉めて着ても、すっきり決まるんです。

 

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――ちなみに、男性のフランネルシャツは、柄物が双糸仕立ての生地だと聞きました。単糸仕立ての生地とは、質感や着心地は違うものですか?

Cさん けっこう違いますね。僕は古着が好きで、単糸仕立てのチェックシャツを古着で買うことも多いんですが、そういった単糸仕立てのシャツは洗っていくうちに毛羽立ってきて、柄が徐々にぼやけていってしまうんです。

――糸を撚っていないぶん、毛羽立ってくる、と

Cさん それに比べると、今回のチェックシャツは双糸仕立てなので、そもそもがきれいな色をしていますね。

Dさん 単糸仕立ての柄物に比べると、チェックの鮮やかさがずいぶん違います。双糸仕立てでは、細い糸を撚り合わせてつくっていることもあり、色柄がかなり鮮明に出ていますね。

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はおりで着ても、だらしなくならない裾や着丈……アウターとして使うことを、きちんと考えられているのだなと。

 

 

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――最後は、Dさん。最初にCさんが着たスタンドカラーのシャツを、前を開けたはおりで着こなしています。

Dさん このシャツの汎用性を見せたくて、Cさんとは違う、前を開けた着こなしを考えました。インには僕の大好きな、白いTシャツを合わせています。

――ボックス型のシャツということもあり、少し大きめのシルエットを楽しむ、流行りのテイストも感じられました。

Dさん サイズ感は、先に着たカーキのボタンダウンシャツと同じなのですが、前を開けて着ると少し横に広がるので、大きく見えますね。流行りという観点でも、いま支持されているオーバーサイズの着こなしがフランネルでもできることは、見せたいと思っていました。

――こちらも、いわゆるアウトドアなフランネルのイメージとは、少し雰囲気が違います。

Dさん 先にも話題になりましたが、ボタンの色を生地の色に合わせていることで、着こなしがシックな印象になりますね。アウターとして捉えるなら、ボタンの配色は一役買っているのかもしれません。前を開けて着ると、遠目にはカーディガンやジャケットのようにも見えますから。

 

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――さっとはおれるのに、落ち着いた雰囲気で。

Dさん シャツの裾がストレートなので、すっきりときれいに見えますし、着丈もアウター使いを想定した少し短めのつくりで、ちょうど良いと思います。通常、シャツの前を開けて着たりオーバーサイズを選ぶと、だらしなく見えがちなのですが、アウターとして着ることに対しても、きちんと配慮されているんだと感じました。実際、お店のスタッフにも、このシャツを着ている人は多いんです。

Bさん スタンドカラーは、着ていて疲れないですからね。

Cさん これからタートルネックのニットやカットソーも出てきますが、スタンドカラーは元々、大きめにつくられているので、それらをインナーにして重ね着ができる余裕もあります。

――本当に、着回しがきく一枚ですね。

Cさん そういえば、男性のスタンドカラーシャツで展開されている細かいチェック柄が、じつは女性に人気なんですよ。

Bさん そうそう。

Cさん オーバーサイズの着こなしが流行っていますから、男性向けのシャツから好みの色や柄を選ぶ女性も、少なくないんです。

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“着ず嫌い”な人にこそ、試してもらいたい。腕を通して、やわらかさとあたたかさを、肌で感じてほしいです。

 

 

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――あらためて、フランネルの良さは、どういうところだと思いますか?

Aさん やわらかい綿なので、ニットだとちくちくして肌に合わない人でも、肌あたりを気にせずに着られるのは、良いところだと思います。それでいて、あたたかい。すごくうれしいポイントですね。

――あたたかさといえば、フランネルが恋しくなると、いよいよ秋になったな……と感じます。

Bさん フランネルのぬくもりが恋しい、という感覚はありますね。ふとんに入った瞬間に冷えるのがいやだからといって、フランネルのパジャマを買っていくおばあちゃんを見かけると、ああ秋だなあと。

――肌触りのやわらかさや、あたたかさ……フランネルは、やさしい素材なんですね。

Aさん はい。フランネルについては、アウトドアでお父さんが着ている柄物のイメージもあると思うんですが、実際に自分が着て、鏡の前に立ってみると、印象はまったく違うんです。

一同 笑

Aさん だから、フランネルは少し苦手だなと思っている人にこそ、着てみてもらいたいですね。見た目にはたしかに、柄やカジュアルな印象が先行しがちですが、実際にからだに合わせるとわかる、フランネルのやわらかさや着こなしの幅が、ありますから。

Cさん 今年は秋になっても気温の下がらない日が続いていますが、フランネルの下に重ね着をするような寒さが来てしまう前に、ぜひ直接フランネルに腕を通して、そのやわらかさを一度、肌で感じてほしいです。

――“着てみてわかる、やわらかさ”、ですね。

Cさん ええ。特にチェックシャツなどは、先にも出た先入観で、食わず嫌いならぬ“着ず嫌い”になっていることもあると思うのですが、きれいめの着こなしなど、カジュアルだけではない魅力を伝えていきたいです。

Dさん 生地の両面に起毛加工が施されているフランネルには、空気を含んであたたかい、という特性があります。なので、単純に“保温性のある季節の綿の服”というきっかけで、気軽に手に取ってもらえたらと思いますし、そのフランネルを手に取るきっかけが無印良品のフランネルであったなら、うれしいですね。

――飽きるまで、永く着続けられる一枚、として……。

Dさん そうですね。本当に良い意味で、色もかたちもスタンダードですから……無印良品をきっかけに、やわらかくて丈夫で着心地が良い、フランネルの服を知ってもらえたら、と思います。

 

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関連リンク

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