7月27日(土)、無印良品 名古屋名鉄百貨店では、ワークショップ『養蜂家からミツバチを学ぶ。蜜蝋ワックスをつくろう。』を開催しました。
講師は、愛知県小牧市で養蜂業を営むHappiness beeの大野さんと高桑さん。
今回実際にワークショップに参加したので、わたしの感想も合わせて紹介していきます!
これからどんなことをするんだろうとワクワクしながら待っていると大野さんのお話が始まりました。
養蜂家の大野麻衣さんは養蜂・採蜜などを通して、ミツバチについて日々発信し続けています。
ミツバチの構造や蜂の巣などの図や写真を交えながら解説してくれました。
わたしが1番驚いたのが、実は【ミツバチが生物の生態系を守っている】ということ。
世界中の作物の約3分の1がミツバチの受粉を頼って生産しています。
そのため、近年のミツバチ減少は生物全体にとってすごく大変な問題なんです。
わたしは自分たちに直結している問題にも関わらず全く知らなかったので、まずは知識をつけることから始めなければと思いました。
また、ミツバチの寿命は最盛期で約1カ月ととっても短く、一生の中で作れるはちみつはティースプーン1杯分と言われているそうです。
とても貴重なひとさじをいただいていることに驚きました。
今でも希少なミツバチが減少傾向にあることは、つまりは日々当たり前に食べているはちみつも減少していくということでもあります。
今よりもっとはちみつが稀少なものになっていくことも頭に入れとかないといけないことだと感じました。
大野さんは丁寧に力強く話されていたのがすごく印象的。
ミツバチへの愛をひしひしと感じました。
ミツバチたちへの愛情深さが溢れ出ている大野さんたちだからこそ、【ミツバチに寄り添った養蜂をすること】【養蜂を通して環境問題を広く伝えていくこと】を大切にしていることをより伝わってました。
また、遠心分離機を使ってはちみつをハチの巣から採る様子も見学しました。
蜜蓋※をはがして、遠心分離機でぐるぐるするとたくさんのはちみつが溜まる仕組み。
※はちみつがこぼれないようにミツバチが作った蓋のこと
あんなにもはちみつが流れているところはなかなか見られないので、参加者のみなさんからも「たくさんだね」「こんなにはちみつ溜まってるよ」という声が聞こえてきました。
そして、いよいよ【蜜蝋ワックスづくり】。
教えてくださったのはHappiness beeの広報担当である高桑さん。
まずは、蜜蝋とはなにかを学びます。
高桑さんが手に持っている黒っぽい色のミツバチの巣は、巣として何年も使用され役目を終えたもの。
この巣から蜜蝋をつくるのだそうです!
今回つくる蜜蝋ワックスは、蜜蝋とグレープシードオイルだけのシンプルな材料。
蜜蝋とグレープシードオイルをぐつぐつ。
うまく作れることを願ってまぜまぜ。
こぼれないように慎重に注いで。
完成しました!
下の写真の状態でも固まっていますが、時間が経って温度が下がると白みのある薄黄色になります。
わたしにとって初めての蜜蝋体験。
参加者のみなさんも楽しそうに作っている様子が見られてわたしもほっこり。
蜜蝋ワックスづくりに強い関心がある方が多く、高桑さんにたくさん質問している方もいて刺激をもらいました。
出来上がったワックスを試しに木のスプーンに使ってみると ……
こんなにもピカピカに。
この蜜蝋ワックスは、【蜜蝋】と【グレープシードオイル】のみで作っているので、口に入れるものや手に触れるものに使ってもいいのだそう。安心ですね。
さらにさらに、おいしい幸せタイム。
Happiness beeさんのはちみつや味噌など色々試食させてもらえました。
「すごくおいしいね」と今日初対面のはずの参加者のみなさんとも会話が弾みます。
全部おいしさ満点でしたが、無印良品の『水出しフレーバーティー レモン&モリンガ』にhappiness beeさんのはちみつを混ぜた特製ブレンドティーも最高でした。
少し癖のあるモリンガに甘さたっぷりのはちみつが合わさって他にはない唯一無二のおいしさに。
後味はレモンの爽やかな風味が鼻を通ります。
高桑さんが無印良品のお茶とはちみつの相性を何回も試して見つけた最高の組み合わせだったそうです。本当に本当においしい。
※季節限定商品につき、現在は販売終了しております。ご了承ください。
そして、わたしがおいしすぎて周りの方に感動を共有してしまったのが【巣蜜】。
はじめは、“ミツバチの巣って美味しいの?”と半信半疑でしたが、食べてみるともうびっくり!
全て口に入れて噛むと、すごく上品な甘さをしたはちみつが口いっぱいに広がって贅沢な気分になります。
ジュワっと広がるはちみつが言葉に表せないくらいおいしい。 絶品でした。
最後にミツバチさんとのご対面。
巣箱に入ったミツバチたちにたくさん会えましたよ。
店内は空調でいつもよりも寒い環境だったので、みんなで固まって温まっている様子。
ガラス越しでも手を当てるとほんのり暖かみを感じられました。
よく見ると頑張って羽化しようとしている赤ちゃんが。
残念ながら生まれるところは見られませんでしたが、これから成長していくんだなと思うとなんだか感慨深かったです。
いつもは何気なく食べていたはちみつ。
ただ食べるだけでなく、その奥の問題にも目を向けてみる。
知識を身につけるというのは簡単なようで難しい。
おいしいを入り口にもっと深くのことに関心を持たなければなりませんね。
今回の講師であるHappiness beeさんの『国産はちみつ 新蜜』150g・300gと『国産はちみつ 極み』150g・300g、『ごはんに合う蜂蜜のおみそ』を無印良品 名古屋名鉄百貨店でも販売しています。
上品で癖が少ないのでさまざまなものと合わせやすい万能な【新蜜】。
深い味わいが特長的で濃厚な甘みと香りが口の中に残る【極み】。
そして豆味噌とはちみつがバランスよく合わさっている【ごはんに合う蜂蜜のおみそ】。
おいしさ満点のはちみつ、ぜひ手に取ってお試しくださいね。
また、その年によって採れるはちみつの量が異なります。
限りがありますので、ご了承ください。
“おいしい”からもっと深いところに興味を持ってみませんか?
無印良品 名古屋名鉄百貨店