お気に入りのお菓子でも、常にストックしておきたいものから時々買うのがちょうどいいものまでさまざまです。
今日お話するのは、後者の“時々買うのがちょうどいい”わたしのお気に入りのお菓子について。
無印良品で長く働いていると、気付いたらお気に入りだったアイテムが販売終了となってしまうという場面に出くわすことがあります。
特に食品は、気付いたらなくなっていることもあって、別れを惜しむこともできないままお別れなんてこともしばしば。
そんなお菓子のひとつが世界のお菓子シリーズの『ガレット』でした。
『ガレット』との出会いは、無印良品で働き始めたころ、当時食品担当をしていたスタッフから「これとってもおいしいから1回食べてみて」といい笑顔で勧められたことをきっかけ。
食べてみたらとてもおいしくてお気に入りになりました。
今思えば彼女のおすすめしてくれたお菓子はどれもおいしかったので当然の結果だったかもしれませんね。
それから長らく『ガレット』はわたしのお気に入りのひとつで、時々買っては楽しんでいました。
疲れて帰った日に、休憩中のおやつに、ゆっくりすごす休日に、そのおいしさでどれだけわたしを癒してくれたことでしょうか。
お気づきかもしれませんが、こんなにお気に入りと言っている『ガレット』の写真がここまで1枚もありません。
実は、数年前に販売終了となっていて、わたしにとっては“日常”のお気に入りのお菓子だったので、写真を撮ったことがありませんでした。
思い出に1枚くらい写真に残しておけばよかったですね。
前置きが長くなりましたが、そんな思い出の味である『ガレット』が、『ガレットブルトンヌ』と『ショコラのガレットブルトンヌ』として再登場したというのが今日の本題。
再登場というこの機会に、ちょっと学んでみることに。
『ガレットブルトンヌ』はフランスの伝統的な焼き菓子で、フランス語で【ガレット】は“丸い”、【ブルトンヌ】は“ブルターニュ地方の”という意味があるそうです。
フランス・ブルターニュ地方の伝統的なお菓子として古くから親しまれてきた『ガレットブルトンヌ』は、“太陽”を模して作られているそうで、表面に描かれている模様は降り注ぐ日差しを表しているのだとか。
旅先で名古屋にないお菓子屋さんの『ガレット』をお土産に購入することがあるのですが、どこのお店でも丸くて厚みがあるのに表面の模様は異なることを思い出し、“太陽”という普遍的なものと“降り注ぐ日差し”という変化していくものとの対比がこのお菓子ひとつで表現されていることに気づきました。
こうした背景が詰まっているのは伝統的なお菓子の面白さですね。
食べてみると、ザクッホロっとした食感で、甘さとバターの風味が口いっぱい広がります。
ちょうどいい甘さで深みのある味わいを感じるのは、生地にバニラペーストを加えているからなんだとか。
ほんのりと塩をきかせているのも良いアクセントになっています。
1個でも食べ応えがあるので、食後のティータイムなら1個でもゆっくりとひとくちずつ味わえば十分満足できるおいしさとボリュームです。
一方『ショコラのガレットブルトンヌ』は、特有のザクホロ食感はそのままに、ショコラならではの濃厚な味わいがおいしい。
濃厚な味わいの理由は、ココアパウダーだけではなく“クーベルチュールチョコレート”を生地に練りこんでいること。
こちらもほんのり塩がいい仕事をしてくれているので、濃厚だけどくどくありません。
『ガレットブルトンヌ』は伝統的でシンプルなお菓子ですが、おいしさのための手間暇が詰まっているのですね。
『ガレットブルトンヌ』と『ショコラのガレットブルトンヌ』、どちらもわたしの新しいお気に入りのお菓子になりました。
これからわたしは時々買ってはこのおいしさに癒されることでしょう。
無印良品 名古屋名鉄百貨店