すっかり京都は初夏の気温になり、からっと暑くて汗ばむ日も増えてきました。お出かけするのにもとても気持ちのいい季節になってきましたね。
今回は、先日ワークショップにご参加いただいたご縁で、京都市中京区西ノ京にある「ウサギノネドコ」を訪問してきました。京都を拠点に、「自然の造形美」を伝える活動を展開されている、ミセ・ヤド・カフェです。JR二条駅から西へ向かって徒歩10分ほど。イオンモールKYOTOからはレンタルサイクルをご利用いただいても約20分くらいの距離にあります。
まず、「ミセ」に入ってすぐに目に入ってきたのが、このころんとしたまるい形のライト。上にのっているものが何かわかりますか?
じつはこれ、ウニの骨なんです・・・
ウニはヒトデと同じ「棘皮動物」に分類されるそうで、ドーム型に丸く見える姿も実はヒトデと同様に五角形を膨らませたような形をしています。光を下から照らすとウニの表面にある穴からふんわりと柔らかな光が透過します。

トゲトゲや、ざらざらや、ぷつぷつ。これらも全部ウニ。
ひとつひとつそれぞれが個性のある不思議な形をしており、これらは着色しているわけでもなく、自然そのままの色なんだそうです。
ウサギノネドコでは植物・鉱物・動物それらが持つ自然のままの造形美をテーマに、世界中から集められた標本を見ることが出来ます。
こちらはタンポポのキューブ。

ふわふわした綿毛が1本1本、そのままの姿で、アクリルの中に封入されました。
こちらは「Sola cube」という植物の美を宿した立体図鑑。

命をつなぐために自然が生みだした意図しない造形の美しさ、その瞬間をとじこめたキューブ。それをクルクルと回転させることによって花や種子、それらが持つそのままの姿をあらゆる角度から見ることができます。

こちらのパネルは、併設する「ウサギノネドコカフェ」の壁面に大きく飾られた佐々木類さんの作品。

瀬戸内海に浮かぶ粟島で半年間かけて採取された植物をガラス板に挟んで窯で焼いた作品です。
植物が灰になった姿が真っ白く光で照らされています。
他にも珍しい形の種子や鉱物、専門書などがたくさん並べられた店内はまるで博物館のようで、ひとつひとつを手にとりながら眺めているとしばらくの間、時間が経つのを忘れてしまいます。
ヤドでは1日1組限定での素泊まりができます。素敵な中庭を眺めることができる和室では時折イベントなども開催されているそうです。
自然のままの色、形。
今回の訪問を通して、まんまの色、天然素材、素の魅力をみつめることで生まれた無印良品のコンセプトと共通するものを感じました。
自然がもたらす美しさに魅了されてみませんか。
無印良品 イオンモールKYOTO