こんにちは。無印良品イオンモール松本です。
今日は大寒。街から見えるアルプスの山々は真っ白。
まだまだ雪深く、街は寒さが厳しい日が続いています。
今回のおたよりは、交流の続いている木曽漆器のまち・木曽平沢にある木曽楢川小学校のふるさと学習の見学のお話です。
※感染症対策を十分に行ったうえで訪問、しっかりとした換気が行われている中、距離をとって見学を行っています※
こちらの小学校では、4年生からふるさと学習として、まちの伝統工芸士の皆さんから教わりながら、
漆のこと・木曽漆器のことを学び、実際に触れていくという授業があります。
まちの販売店に取材に行ったり、作った作品を来校されるお客様に販売したり、活動の幅はとても広がっています。
今回のふるさと学習では、まちの伝統工芸である木曽漆器の漆塗りの実演、
夏に開催されている木曽漆器祭の中の“こどもの店”で販売するお椀やわっぱ塗りを行いました。
6年生は卒業記念に自分でデザインした彫刻をあしらったオルゴールの製作を行います。
まずは先週の塗りのムラをペーパーのくるくるできれいに取ります。
拭くようにかるく、やさしく。
全4回の漆塗りの工程を経て、完成に向かっていきますが、
今年初めて触れる4年生はまだまだ漆との格闘がうかがえました。
6年生は3年間の学習の経験がいかされ、細かな筆遣いや刷毛をうまく使って漆を刷り込む手が職人さながらです。
実際に塗る漆は、湿度や気温によっても粘りなどの質感が違い、刷毛の動きが変わるので、
仕事のあとのこどもたちはとても疲れた様子でした。そのなかにもやり切ったという満足感もうかがえます。
学習というよりも、まさに仕事・職人の道を極めていくような時間をのぞかせて頂いた気分になりました。
まちの魅力を知り、まちの大人たちと話し、教わり、作品を作る。工芸に触れる。
本当にすてきな時間を過ごしているのだと感じました。
家族でこの体験について話をする。器を使った家族との食事の時間は、またひとつ思い出になっていきます。
このまち以外でも、さまざまな取り組みが各地で行われていると思います。
しかし案外、いつも暮らしているまち・地域についてまだまだ知らないこともあったりするのですね。
こうした機会を経て、お互いのまちを知り、文化を学び、残していくというていねいな人々の営みがそこにありました。
いまできる交流の形で、ぜひ、木曽漆器について皆様にも触れていただく機会があれば幸いです。
これからも地域のくらし・伝統・工芸など、まちと人をつなぐモノ・コトを紹介していきたいと思います。
無印良品 イオンモール松本