仙台ロフトMUJIBOOKS店内で毎日お伝えしている
「今日のずっといい言葉」から、特に印象的だった
言葉を月替わりでお届けします。
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『めまいのする散歩』
発行:中央公論新社 作者:武田泰淳
随筆家の武田百合子の夫であり、代表作に『富士』や『森と湖のまつり』など多くの著作がある小説家の武田泰淳。
彼の激しくも重厚な人生が底にたゆたっているような一冊。そんな本書から、散歩のベテランの金言を。
「散歩にでることは、めずらしい食物にありつけることであった。」
(本文113ページより引用)
地元である東京を歩いて見つけたまちの側面を、家族や食べ物といっしょに語った一節です。
散歩のなかのさまざまな出会いや発見に傾けるまなざしは、柔軟さと鋭さを兼ね備えたような文章をとおして静かに読み手に響いてゆきます。
近隣への散歩、ソ連への散歩......歩を進めるうち、現在と過去がひびきあい、新たな記憶がよみがえる。死を前にした清澄なひびきを持つ晩年の秀作。
野間宏文芸賞受賞作。
(内容説明より)
本書と同じ経験や、異なる発見を探しに、散歩に出たくなる一冊です。涼しくなるこれからの季節に、ゆっくり読むのはいかがでしょうか。
仙台ロフト MUJIBOOKS担当
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