みなさん、こんにちは。
無印良品イオンモール津南です。
さて、長い長い夏休み、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
連日猛暑日のこの暑さ…。
そんなときには、森のような雰囲気の美術館でアートを楽しんでみませんか?
今回は、現在三重県立美術館で開催されている企画展「開館40周年記念いわさきちひろ展―中谷泰を師として」をご紹介します(※以下、これから出てくる作品の画像の転載は禁じております)
『やさしい、まなざし』
みなさん、いわさきちひろさんという画家をご存知ですか?
私が初めていわさきちひろさんの絵と出会ったのは、黒柳徹子さんの著書『窓ぎわのトットちゃん』でした。
にじんだ色彩で描かれた子どもたちや花々のすがた。いわさきちひろさんが描く明るく、甘く、やわらかな絵画世界は、国や世代、性別などあらゆるものを越えてひろく愛され続けています。
いわさきちひろ《赤い帽子の男の子》1971年 ちひろ美術館蔵
いわさきちひろ《五つぶのえんどう豆》1972年 ちひろ美術館蔵
いわさきちひろ《「おこさま らんち」》1959年 ちひろ美術館蔵
会場には、ちひろの師であった中谷泰の油彩画も並びます
また、いわさきちひろさんが絵本画家として歩み始める以前のこと。いわば模索期にあたる1940年代前半に、ある画家との出会いがありました。その名は、中谷泰(なかたに たい)。
ちひろさんは中谷さんの作品に感化され、中谷さんのもとで油彩画の指導を受けました。戦争により彼らの芸術活動は中断を余儀なくされますが、戦後、いわさきちひろさんは童画家として、中谷さんは洋画家として、活躍の幅を広げていきました。
厳密にいえば、ふたりの師弟関係はわずか1~2年ほどの期間でしたが、その交流は生涯を通じて続きました。
愛すべきものに向けるまなざしのやさしさは、表現するジャンルは異なるものの、彼らふたりのどの作品にもあふれています。
この展覧会では、これまであまり知られてこなかったふたりの交流を、いわさきちひろの絵本の原画や油彩画、素描等約110点、中谷泰の油彩画・素描等約40点、関連資料約20点により紹介されています。
やさしくて温かい、でも、そのなかには一本の芯も通っているような…。
いわさきちひろさんの絵を観ていると、そのような印象を受け、どんどんいわさきさんの世界に引き込まれます。
みなさんもぜひ、いわさきちひろさんの絵画を観に行ってみてくださいね。
三重県立美術館企画展「開館40周年記念 いわさきちひろ展―中谷泰を師として」
【会期】2022年7月16日(土)から8月28日(日)まで
【会場】三重県立美術館 企画展示室
【開館時間】9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
【休館日】毎週月曜日
無印良品 イオンモール津南