みなさん、こんにちは。
無印良品イオンモール津南です。
今年も早いもので2月も中旬。
女の子がいるご家庭では、そろそろひな人形を飾られる頃でしょうか。
ひな人形って飾るのは大変ですけど、飾ったら飾ったで感動もひとしおですよね。
私も最近、津市一身田にある武野薬局さんのひな人形を見に行ってきました。
こちらが武野薬局さんです
武野薬局さんは寛政3年(1791年)に創業された津市で最古といわれている薬屋さんです。
天井にはなんと、江戸時代に使っていた薬の袋が。
なんでも、薬を湿気と害虫から守るために和紙で作った袋に柿シブを塗って天井から吊っていたそう。
5代目店主の武野喜夫さんと奥様のサキコさん。左端に写っているのは娘さんたちです。
ちなみに、喜夫さんは90歳にして現役の薬剤師さんです。
お店の一角には、昔使っていた薬&薬道具が。
薬局の隣には、奥様のサキコさんが営まれているギャラリー喜さき庵があります。
もともとは、家の蔵の中にあるものをお客様に見ていただこうとはじめられたのがキッカケで、しだいにお客様から「ギャラリーにあるものを譲ってほしい」といわれ、最近ではギャラリーのものを一部、販売しているそう。
ちなみに、今のところは私たちでも手に届きそうな価格で販売されています。
帯や絵葉書、前掛け等、デザインや作りが丁寧かつ素敵で、どれも欲しくなってしまうものばかり。
レトロな絵葉書は、うちのお店のフォトフレームに飾ったらとっても素敵だろうなぁ…と、サキコさんのお話を聞きながら、ひとり妄想していました。
そして、今回のメイン、江戸時代のひな人形の数々
こちらのひな人形は、江戸時代後期から明治初期のものだそう。
押絵のひな人形に
サキコさんのいち押し、木目込人形
木目込みとは、桐粉(桐の粉と糊を混ぜたもの)を固めた人形本体に溝を堀り、そこに金欄や友禅などの布地をヘラで入れ込んで(木目込む)着せ付けておく木製人形のこと。
「布地がとっても素晴らしいのよ」と、サキコさん。
その他にも、サキコさんのお母様が使ってらっしゃった漆の木箱etc、お話とともに年代物の数々を沢山見せていただきました。
最近作られた新しいものも、それはそれで良いのだけれど、サキコさんのギャラリーにある年代物は、何というかとても温かみがあって、それでいて今に無い斬新さもあって、見ていて飽きないというか。
それが『伝統』というものなのかな。
喜夫さんの『喜』とサキコさんの『さき』をとって作られたサキコさんのギャラリー『喜さき庵』も、気付けばもう60年。
『好きだから続けられる』
『来ていただいたかたに喜んでいただけたら、それが嬉しい』
…と、微笑むサキコさんの言葉一つ一つは、商いの端くれにいる自分にとっても、とても心沁みるものがありました。
町のみんなを元気にしてくれる薬屋さん、そして会うだけで元気がもらえるサキコさんのいる武野薬局さんに、みなさんもぜひ遊びに行ってみてくださいね。
武野薬局
津市一身田町2727
059-232-2026
営業時間 9:00~17:30
日曜日のみ 10:00~17:00
(ギャラリー喜さき庵は16:00まで)
定休日 火曜・祝日・第3日曜日
無印良品 イオンモール津南