ひとつ前のおたよりから無印良品の家についてご紹介しています。
続いてはいよいよ家の機能性の秘密についてです!
小澤さんに詳しいお話を聞かせて頂き、わかったことは
・日本の伝統文化を取り入れているということ
・可変性をコンセプトとしていること
・家の売買ではなく、教える考えるということ
・小澤さんは熱い男だということ
の4点でした。
日本建築の伝統文化には暮らしの知恵がたくさん含まれていて、無印良品の家はその伝統と現代の技術を掛け合わせて造られているということがわかりました。
たとえば玄関には昔ながらの土間があり、屋外屋内両用のスペースとしてさまざまな使い方ができます。
自転車やスポーツ用品の収納に使ったり、何かが壊れた時にはお父さんの工房に早変わりするのかもしれません。
また先程の記事でふれたこの大きな窓、
夏には灼熱の太陽が降り注いで、とんでもなく暑くなりそうだと思いませんか?
そうならない秘密はやはり伝統文化にあります。
窓の上部に視線をずらすと深い軒(のき)があります。
この軒を利用し、太陽の位置が高い夏場には光が直接家の中に入り込まないように、
冬には柔らかな日差しを取り込めるように、光の入射角度を計算して設計されているのです。
ちなみに暑さ寒さに関する対策は自然の力だけではありません。
断熱性の高いトリプルガラスという3重の窓ガラスを使用していたり、壁にも断熱性の高いものを使用しているため、強い熱を遮断し心地よい暖かさを保つことができるのです。
実際久喜店では、営業中はこの広い空間を1台のエアコンで調整しています。
冬場はエアコンを24~25度に設定し、18時頃に消すそうですが、翌朝出社する時には室温16〜18度を保っているそうです。おどろき!
※ 夏場はエアコン26度前後設定で、翌朝は室温27〜28度。
いろいろな暮らし・建築の知恵を取り入れて、大きな魔法瓶のような構造をしているということがわかりました。
続いてはコンセプトの「可変性」についてです。