こんにちは。FoundMUJI青山です。
先日よりはじまりました「日本の生活道具」
その商品の中でちょっと変わった形の素焼きの道具があります。
民族楽器のようにも見えますし、
手でこすると、ぶわんと煙とともに魔人がでてきそうなこちらの道具。
今ではあまり家庭で使うことのなくなった、「焙烙」(ほうろく 又は ほうらく)、「ごま煎り」と呼ばれる道具です。
これで何ができるのかと言いますと・・・
直火にかけてコーヒー豆の焙煎や、茶葉を焙じたり、ゴマを炒ったりなど
なんだか文字にしただけでも香ばしい作業がもろもろできてしまいます。
■伊賀焼 焙烙 消費税込 3,990 円
約幅21×奥行12×高さ10cm
この不思議な形の秘密もその香ばしい作業によりそったもので、
素焼き部分のまるい穴から焙煎したい豆や茶葉を入れ、
焙煎したあとは茶色い取っ手部分の穴から、豆や茶葉などを効率よく出すことができる形になっています。
使い方のコツは使用前に少し火にかけ温めてから焙煎したいものを入れること。
急な温度変化は、割れの原因になるので少しづつ弱火であたため、釉薬のかかった部分を手で持って焦げ付かないようゆっくりと動かします。
(持ち手が熱く感じる場合はふきんなどをお使いください)
煎り時間の目安は、煎りごまで20~30秒、生からだと2~3分ほどです。
煎茶の茶葉を炒ってほうじ茶にしたり、生のナッツ類やコーヒー豆を自分好みに焙煎することもできます。
火にかけたままが怖いという方は、
焙烙を2~3分温めた後に、火をとめ、余熱であたためることもできます。
伊賀焼の土は昔、琵琶湖の湖底だったと言われていて、細かな穴(気孔)をたくさん含んでるのが特長です。
その気孔に熱を蓄え保温することができるので、じんわりと温めることができます。
▲陶器なので食器棚に並べてもしっくり。
この一年、家で過ごす楽しみ方を開拓して、すっかり習慣になっていると言う方も多いのではないでしょうか。
焙烙で焙煎をするひと手間で、よりいっそうおうち時間を楽しめそうです。
企画展「日本の生活道具」
2021年6月25日(金)~2021年8月26日(木)
FoundMUJI青山
03-3407-4666