鎌倉は、梅雨の長雨による不安定な天気が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回より、鎌倉AtoZと題しまして、鎌倉の魅力をアルファベット毎に細かく分類し、連載形式にてお届けしたいと思います。
第1回目は、今まさに見頃の最盛期を迎え、梅雨が最も似合う花、鎌倉のあじさい(Azisai)についてご紹介したいと思います。
あじさいは日本原産の花で、古くは万葉集の歌にも登場し、淡い色彩としっとりとした印象が人気の花ですが、なぜこんなにも、鎌倉の至る所で目にすることができるのでしょうか。
その理由は鎌倉の地形と大きく関係していました。鎌倉は、三方を山に囲まれ、山を切り拓いて発展してきましたが、脆く崩れやすい土壌だった為、その対応策として、しっかりと地面に根を張り土砂の流出を防ぎ、巨木にならない植栽として、あじさいが選ばれました。
あじさいは、鎌倉に住む人々の暮らしを、そっと支え続けていたんですね。
鮮やかな色彩は、土壌に含まれるPH値によって決まり、鎌倉は酸性の土壌のため、ひときわ青が冴えるんだそうです。鎌倉ブルーと呼ばれる由縁は、土壌の性質が関係していたんですね。ちなみに、土壌がアルカリ性だと赤い花が咲くそうです。あじさいは鎌倉を代表する花として、梅雨の時期、落ち込みがちな気持ちを和らげてくれる、特別な存在となりました。
鎌倉の景色に、彩りを与えてくれるあじさいですが、花の色ごとに、花言葉が存在しているのはご存知でしょうか。代表的な青や紫の花には、雨の日でも凛と咲き誇る様子から「知的」や「神秘的」「辛抱強い愛」といった花言葉が付けられています。
「辛抱強い愛」という花言葉は、日本で出会った女性に恋をした、ドイツ人生物学者が、やむを得ない事情により帰国した後、日本で採取したあじさいに、恋した女性の名前をつけた事に由来しています。遠く離れていても、相手の事を想い続けていたことから「辛抱強い愛」という花言葉がつけられました。その後2人は、長い時を経て再会を果たしました。素敵なお話しですよね。
他にも、白は「寛容」ピンクは「元気な女性」など、あじさいには、女性を表す花言葉がたくさんあります。育て方も簡単な為、母の日の贈り物として選ばれる事も多いそうです。来年の母の日は、是非あじさいを贈ってみてはいかがでしょうか。
あじさいを見られる時期も、残り僅かとなりましたが、まだまだ市内の至る場所で、美しく咲き誇る、あじさいに出会うことができます。梅雨も後半に差し掛かり、暑い日が続いておりますが、熱中症には充分な対策をして、街歩きを楽しんで下さい。
mujicom鎌倉では、暑さや紫外線対策にも最適な商品を、多く取り揃えております。あじさい巡りで鎌倉にお越しの際は、心よりのご来店をお待ちしています。
YTも今週末は、軽量でコンパクトな、充電式コンパクトハンディファンを握りしめ、最後のあじさい巡りを、楽しみたいと思います。それでは皆さま、次回のお便りも楽しみにお待ち頂ければ幸いです、ありがとうございました。
地域のお便りY.Tでした。