こんにちは
店内の商品が少しずつ秋色にかわってきました。
靴下売り場の色の移ろいを楽しむのが、わたしのひそかな楽しみです。
先日、ようやく夏山登山に行くことができました。
麓は晴れ間もありましたが、標高2900Mの稜線上はあいにくのお天気となってしまいました。
大雨と爆風のなか、滑落に気をつけて歩きました。
夜は、池の畔でテント泊です。
夜ごはんを食べ終えたら、テントの中でごろごろ。
今回は、MUJIBOOKSの人と物シリーズから、星野道夫さんの本を持って行きました。
しんと静まりかえった山の夜、ページをめくる音がテントの中に響きます。
2日目、2932Mの山頂直下の山小屋喫茶でケーキを食べながら。
星野道夫さんは、アラスカで暮らし、極北の自然や動物、動物たちと共生する人々を愛し、撮影をした写真家です。
こちらの本には、星野さんのこれまでの著作からいくつかの短編が収録されています。
今回歩いた北アルプスではまれに、雷鳥という鳥を見かけることができるのですが、悪天候が味方してくれたおかげか、遭遇することができました。
秋を目前として、高山植物が最後の盛りを迎えていました。
だいすきなチングルマの綿毛。
稜線上の風に負けず、しっかりと根を張ってたくましく咲く高山植物を、目線を下げてしっかりと目に焼き付けてきました。
あいにくのお天気で山頂からの展望は望めませんでしたが、その代わりに山に生きる動物や植物に、いつもよりも沢山、意識を向けることができました。
星野さんもきっと、その温かなまなざしでアラスカの自然を見つめていたのかな、と思います。
星野さんの言葉にあと押しされて、小さな画面とにらめっこな日常から一歩抜け出して、身の回りの美しいものと向き合っていきたくなります。
厚すぎず、手軽に読み切ることができるMUJIBOOKS、ぜひ気になる方の本から読み始めてみてください。
大雪渓を歩きました。転びました。
金曜日の山のおたより ハル
MUJIcom ホテルメトロポリタン鎌倉