イデーショップ六本木店 [イデーのみ]

【IDÉE六本木店】木によって象られる、幻想的な世界【西浦裕太作品展】

【IDÉE六本木店】

スタッフのおすすめ

2022/11/16

 
そこに置いてみる
すると時間が前後に動き出し
音や匂いを散りばめながら景色が膨らんでいく
これから生まれる風景の発端
プロローグ
プロローグをつくりたい    
————Yuta nishiura exhibition “prologue”より
 
 
こんにちは、イデーショップ六本木店です。
最近は気温もすっかり落ち込みましたね。
人の疎らになった公園のベンチに一人で座っていると、夏日に火照った頭が静かに冷まされていくようで、思わず身震いしました。
身を冷やすそれが寒さなのか孤独なのかは、分かりません。
 
足元では赤、橙、黄色の落ち葉が、容赦のない北風に煽られてくるくると踊っているようです。
短い秋がもう帰り支度をしている今日この頃、
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 
 
プロローグ
プロローグをつくりたい
 
 
そんな言葉を溢す、木彫刻作家の西浦裕太氏。
イデーショップ六本木店では11月18日より、西浦裕太氏の作品展を開催いたします。
【作家在廊日:18日(金)・19日(土)】

 
【IDÉE六本木店】
 
彼の作品は、容易には計り知ることが出来ない、
どこか怪しげで柔らかい幻想のよう。
 
そこにあるのに触れられない、
水面に揺らめく月を見ているかのような気分になります。
掴みどころがなくて、お道化ているようで真剣で、それでいて暖かく美しい。
 
 
彼の過去作品をながめていて、思い浮かんだ話があります。
皆様は、『胡蝶の夢』をご存知でしょうか。
はるか昔の中国、思想家の荘子による諸説です。
 
荘子がある日見た、蝶になる夢。
しかし、真実の自分は蝶であり、今現実だと思っている人間の荘子は、蝶が見ている夢なのではないだろうか…。
  
考えれば考えるほど出口を失っていくような奇妙な感覚。
 
今、この文章を読んでくださっている皆様は、現実でしょうか。
昨日見たはずのテレビ、食べたはずの雑炊、イデーショップに並ぶ西浦氏の作品…。
夢かうつつか幻か、皆様はどうお答えするのでしょうか。
 
 
そんなことを思いつつ、イデーショップ六本木店スタッフ一同は、もうすぐ始まる西浦裕太氏の作品展に心を躍らせている今日この頃です。
彼の作品は、私たちをどんな物語に連れて行ってくれるのでしょうか。
きっと一目見ると忘れられない珠玉の作品の数々を、皆さまもどうぞイデーショップ六本木店にてご覧ください。
 
イデーショップ六本木店の11月おたよりでは、西浦裕太作品展の経過状況を数回に渡ってお届けします。
次回は実際に店舗に配置された作品達の写真と共に、スタッフの一押しもお伝えできればと思います。
どうぞお楽しみに。
 
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