こんにちは。ゆめモール柳川です。
いつもおたよりをご覧いただきありがとうございます。
地域おたより『つながる便』第二弾です。
今回は、柳川市にある【柳川ゲストハウスほりわり】をご紹介いたします。
柳川を代表する川下りや、うなぎ屋さんが集まる観光通りから一本入った場所 に
ゲストハウスほりわりはあります。
中に入ると、なんだかそこだけ時間がゆっくりと流れているような…
笑顔で迎え入れてくれたのは、ゲストハウスを運営している島田さん。
ゲストハウスを始めたきっかけや、ローカルに対する想いを今回取材させていただきました。
幼少期を柳川で過ごした島田さんですが、大学進学を機に横浜へ。
横浜にでて、そのまま就職した島田さんがなぜ、柳川にUターンしたのか尋ねてみました。
社会人になって3年ほど経った頃から、生の英語を学びたくてゲストハウスに通うようになり、
そこで外国の人と交流していく中で、日本の魅力や面白さに気付いたとのこと。
「外国の人が感じる日本の伝統や風景は、実はローカル(地域)一つ一つが集まったものが
ほとんどであり、それが日本の外郭を作り世界に伝わっているいるし、
私の持つ日本のイメージもそうだなと感じました。」
と語ってくださいました。
そこから都市部から地方までその土地のアイデンティティみたいなものに目を向け始め、
その延長で、生まれ育った柳川を思い出したそうです。
柳川には歴史があり、また古くてもなんでも揃う顔の見える本屋、
おいしくて地元の人に愛されるごはん屋さんやCAFÉ、などたくさんの楽しい魅力がある。
まちは高齢化少子化で消費が減り、地元の人に愛されるいいお店も、
今後の継続が危うい未来が来る。
観光で来る人は、ローカルの面白さを知るキッカケや情報がない。
そこが交わらないのは勿体ないかもしれない。
そこで、地域が今後も潤うために、そして滞在者に長く居てもらい、
まちの個性を楽しんでもらいたいと考えて思い浮かんだのが、
高級宿ではなくビジネスホテルとも違う、ゲストハウスでした。
それにゲストハウスだと、やれることの幅が広がると話す島田さん。
カフェやセレクトショップをやってみたいと思ったときに、
ゲストハウスを拠点に始められるのではないか。
島田さんの原動力は、わくわくした気持ちそのものだなと感じました。
ゲストハウスの名前でもある「掘割」についても尋ねてみました。
日本でも数少ない掘割が残っている柳川。それを遺していきたい想いと、国境を越えて、
【ほりわり】という言葉が広がっていく面白さから、ゲストハウスほりわりになったそうです。
ゲストハウスには、さまざまな人が宿泊されるそうです。
海外から来たバックパッカー、戦争のニュースでよく聞く国から来る人、
赤ちゃん連れの親子、学生、大企業の社長さんから、
みんなが知るキャッシュレス決済の中身を作っているエンジニアさん、
転職活動中のひと、推し活で世界中を飛び回るひと・・・とみんなバラバラ。
つい最近では、96歳のおばあちゃんも宿泊されたそうで、(取材した私たちも驚きました)
「国籍・年齢・社会的地位・職業といったボーダーを全部取っ払って、
ただの“人”として会話が生まれるのはゲストハウスだからこそ作りだせる空間です。
それもまたゲストハウスの魅力の1つでもある。」とお話ししてくださいました。
そんなゲストハウス内のお部屋を実際に見せてくれるとのことで、
その中でも今回特別に足湯付きのお部屋にもお邪魔させていただきました。
大人数でものびのびくつろげる広さがあります。
柳川に移住してきた家具屋さんとゼロから一緒に作ったというキッチンもおしゃれで
島田さんのこだわりを感じました。
ゲストハウスほりわりには、実家に帰ってきた時のようなほっとする空間があり、
島田さんやスタッフさんは、旅人とまるで前から知り合いだったかのような、
そんなあたたかさで迎え入れてくれる雰囲気があります。
次回、ゲストハウスほりわり企画で9月20日に行われたマルシェの様子をご紹介します。
ゲストハウスほりわりでは、不定期で様々なイベントを行っています。
ぜひ次回のつながる便もお楽しみに。
無印良品 ゆめモール柳川