こんにちは。
少しずつあたたかくなり、春らしくなってきましたね。
無印良品イオン天王町では毎週木曜日から週末にかけて地元の青果を販売しております。地域の農家様の青果を通じて、横浜の一次産業『農』を身近に感じてもらえたらと思います。
先日、いつも新鮮なお野菜を納品してくださる、山本温室園様を訪ねました。野菜作りのこだわりなど沢山教えて頂きましたので、是非最後までお読み下さい!
山本温室園(HPより)
横浜の中心地みなとみらいより車で約20分、横浜市保土ヶ谷区仏向町にて営農しております。先祖代々300年以上この地で農業を営んでまいりました。(現在11代目)トマトは市場出荷を通して県内の小売店へ、その他の野菜は直接販売やメルカート・市内のレストラン等へ出荷しています。
〒240-0044
横浜市保土ヶ谷区仏向町457
2月の終わりに訪ねた温室園の敷地内には立派な梅が咲いていました。鮮やかなピンク色がきれい!
温かみのある看板がお出迎えです。
今回インタビューに答えて下さった山本様です。
●代々農家でいらっしゃいますが、継いだいきさつは…?
長男として、いつかは継ぐんだろうなと思っていました。農業系の大学に進学し、オランダで開発した、背の高い、光が効率よく入る当時最新の温室を見学にいったんです。あまりにも自分の家の温室と違ってものすごい衝撃を受けました。
自分の家の温室をこれにしてみたい!と強く思ったんです。自分が就農したときにはかなり老朽化していたのでどのみち建て替えが必要ではあったのですが、このオランダ式の温室との出会いが大きなきっかけでした。
ちなみに先代もまだまだ現役です。
●トマトを選んだ理由とは?
父がおいしいトマトづくりを一生懸命していたのでそれを引き継いだ形になります。トマトをメインにするようになったのは父の代からですね。
●一番のやりがいはどんなことですか?
シンプルにおいしいと言ってもらえることですね。地元のお客様はほんとうに大事だと思っています。無印良品イオン天王町でもこちらの直売などでも、買ってくださる地元のお客様の声が直接届くことがうれしいです。あとはお子さんがおいしいと言ってくれることも励みになります。
●農園外の活動は何かされていますか?
横浜市の学童のさつまいも堀りを毎年受け入れています。
あとは近くの小学校の学童のジャガイモ収穫や幼稚園の芋ほりの受け入れもしたりします。
昨年は大学の講義を頼まれまして、農業経営についてなどをお話ししました。
●トマト栽培のこだわりは…?
うちの収穫期間は真夏を除く8か月間なんですが、何はともあれ、トマトを「すくすく」育てることが一番大事です。順調に育てること。スポーツ選手で言えば体を鍛えて健康状態をよくすることと同じですかね。
おいしい果実を育てるために、そのすくすく育つ環境を整えることを大事にしています。
●ここだけはほかに負けない!ということは…?
スーパーに並んでいる、地方から来ているトマトと絶対違うことは、間違いなく鮮度です!イオン天王町だって15分で着きますし。
どうしても遠距離に出荷するとなると、完熟のこの色まで待たないで収穫する、せざるを得ないですよね。うちは近さを活かして、完熟したものを収穫してすぐ販売することができますので、鮮度は負けないです。
現状、遠いところに出荷はしていなくて近隣のスーパーさんやここの直売所、メルカートだけで販売しています。
●今後の展望は…?
いま、温室内はトマト7割、キュウリ1割、ナス2割という感じなんです。作付けの割合ですね。
横浜市内でトマトを室栽培してる農家は結構あるんですが、キュウリ、ナスをやってるところは少ないんです。冬でも需要はありますし、ナスならおかずになる野菜なので必要な人はたくさんいると思います。
このキュウリとナスの割合を少し上げて、需要にこたえたいなと考えています。
いかがでしたか?
横浜の都市農業の難しさと魅力を知ることができ大変勉強になりました。『地産地消』は生産地と消費地の距離の近さから配送時の排気ガスが少ないなど色々なメリットがあると言われています。でも何より、いまが旬の美味しいものをいま味わうことのシンプルな幸せが一番なのかなと、山本様のお話を伺って感じました。
無印良品イオン天王町では、毎週木曜日ごろから週末にかけて山本温室園様の青果を販売しております。ぜひチェックしてみて下さいね。
※品揃えや入荷日は毎週変動いたします。概ね木曜からです。
皆様のご来店をお待ちしております。