【イオンモール堺北花田】掃除CLEANING｜MUJIBOOKS

　こんにちは、MUJIBOOKS担当です。
日中はまだまだ暑いですが、夜に虫の声が聞こえました。せめぎあう夏の終わりと秋の訪れを感じる季節となりましたね。

　新発売の本『掃除　CLEANING』が無印良品より刊行しました。世界中の掃除を採集し“拭く”“磨く”“除く”など16項目に分類した総504ページにわたる写真集です。

『掃除　CLEANING』（無印良品）　
消費税込2,750円
 
　ここ堺は言わずと知れた千利休のふるさとです。秋の掃除というと、利休の庭掃除の逸話をふと思い出しました。
　
　庭の落ち葉を掃除していた利休がきれいに掃き終えた庭にぱらぱらと葉っぱを撒いたというのです。
　その姿を見ていた弟子は「せっかく掃いたのになぜですか？」とたずねました。
　「秋の庭には少しくらい葉っぱが落ちているくらいが自然でいい」と、利休はこたえたそうです。

　この本の“人為と自然がせめぎ合う「ほどほどの心地よさ」を探しあてる”という言葉は、利休の庭掃除と似ていると感じました。

　今まであたり前と思っていたことを“ありがたい”と思えたり、ふつうって“心地よい”と感じたり、私たちの暮らしは少しずつ変化していると感じるようになりましたね。でも文明がどんなに発達して便利な暮らしになろうとも、ヒトは生き物です。心地よさは時代によって変化しつつも、利休の生きた時代とかわらない身体の奥底で感じる「心地よさ」を今を生きる私たちも求めているのかもしれません。
 
　今月は『掃除　CLEANING』など掃除に関する本を店内エントランス売場に集めました。
 
　気持ちがすっきりする掃除のコツ・片づけのヒント・家事の知恵に関する本をOpenMUJIの横でもたくさん集めました。ぜひ、お手にとって読んでみてくださいね。
 
　少しの言葉で、モノ本来のすがたを伝えてきた無印良品は、生まれたときから「素」となる言葉を大事にしてきました。 
　古今東西から長く読み継がれてきた本をあつめて、MUJI BOOKSでは「ずっといい言葉」とともに本のあるくらしを提案します。
 
無印良品　イオンモール堺北花田　2020.09.02