東京有明

【東京有明】あれもそれも、とこなめ|Found MUJI 常滑

常滑

スタッフのおすすめ

2022/08/18

こんにちは、無印良品 東京有明おたより担当です。

急須に梅干しの壺、植木鉢。
この赤褐色の焼き物に、見覚えがない方はいないはず。
「そこ」にあるのが当たり前すぎて、どこで作られているとか、考えたこともない方も多いのではないでしょうか。
 
この焼き物が作られているのは、愛知県常滑。「常滑」と書いて「とこなめ」と読みます。
今回Found MUJIでは、常滑焼と聞いてイメージされるメジャーなものから「これも常滑焼なのか」と、新たな発見につながる品々を集めました。
 
 
常滑急須


常滑焼を象徴するような赤褐色は、塗料ではなく、鉄分を多く含む常滑の土の特性を生かして引き出されています。
その土地によって土に含まれる成分はさまざまで、この鮮やかな朱色は鉄分が焼成によって酸化して出たものです。
黒の急須は、完成した朱色の急須を、さらに“もみ殻“を敷き詰めた窯で燻し、表面に炭素の膜をつくることで出しているのだとか。
 
また、鉄分を多く含む常滑の土は、釉薬をかけなくても水が滲みたり、漏れたりしにくい性質もあり、雑味を取り除いて水をまろやかにしてくれるとも言われています。あえて釉薬をかけずに焼き締め、土肌の表情をのこしたものも多くあります。

 
素焼きボトル


■素焼きボトル
鈍色に輝く常滑の素焼きボトル。中にお水やお酒を入れて一晩寝かすと、翌日にはより美味しさが増すのだとか。見た目もお洒落で、おうちでの晩酌が楽しみになるアイテムは、お酒好きな方への粋な贈り物として喜んでいただけるはず。
 
 
素焼きポット


■素焼きポット/素焼きスプーン
多孔質の素焼きは吸湿性が高く、乾物の保存に最適。塩もさらさらの状態に保ってくれます。すっきりとした佇まいで、出しっぱなしにしておいてもキッチンにも馴染みます。
 
 
山土田土


■山土 皿/田土 皿
こちらは、一切の混ぜ物なく常滑の土のみで作られた器です。
昨今は仕上りを安定させるためにさまざまな土地の土を混ぜるのが主流ですが、こちらは常滑の土に含まれた石や砂、植物もそのままにまるごと粉砕機にかけ、ふるいにかけた陶土から作られています。
山土のお皿は、粒が確認できるほど粗目の粒子が特長で、土の表情が生きた素朴な風合いが魅力です。

 
田土皿


こちらは、田土のお皿。山土とはちがい、ぎゅっと詰まったきめ細やかな土肌の仕上りです。じっと見ていると内側からほのかに発光しているようにも見え、どんなお料理も静かに引き立ててくれそうです。


 
常滑
 

常滑という地名を知らなくても、訪れたことがなくとも、私たちはきっと昔から、焼き物を通じて常滑の土に、手で、口で触れてきたのだと思います。
そう思うと、常滑という地がぐっと身近に感じられる気がしませんか。
 
 
常滑売場


3FのFound MUJI売り場では、今回ご紹介したほかにも、さまざまな常滑焼を集めております。一つ一つわずかに風合いも異なりますので、ぜひ手に取ってご覧いただければと思います。
常滑焼について詳しくまとめたリーフレットも配布しておりますので、そちらも合わせてどうぞ。
ご来店お待ちしております。
 
 
【リンク】
 ■無印良品東京有明
https://shop.muji.com/jp/tokyo-ariake/
 ■無印良品東京有明Instagram
(@muji_tokyoariake)
 ■無印良品の空間企画
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