こんにちは。
無印良品 広島アルパークです。
平原農園×otto 山口県周防大島「山口県のオリジナル柑橘、せとみを広めたい!」
3月初旬、圃場見学に行ってきました。お伺いしたのは「ひらばら農園」さん。
平原さんと、ottoの阿部さんが迎えてくれました。
平原さんはみかん作りを始めて22年、みかん農家をされていたお父さまの跡を継ぐ形で農家になりました。
ベテラン農家さんの多い周防大島ではまだ中堅農家なのだそうです。
阿部さんは週末農家として、栽培だけでなくジュースやドライフルーツなどの加工、マルシェでの販売など生産者さまのサポートをされています。柑橘や自然あふれる周防大島の魅力を伝える活動をされています。
お義父さまの持つ周防大島のみかん畑での農作業を経て、みかんの魅力に惹かれたのが活動のきっかけとのこと。
おふたりは、山口県産のオリジナル柑橘「せとみ」を広めるためにタッグを組んで活動されています。
まず見せていただいたのは、露地のみかん畑。
私たちが伺った3月はすでに果実の収穫後の木が一番弱っている時期。
水をやるだけではなく、葉にもケアをしています。
万田酵素などの液肥6種類を42回(週に一度)のペースでやっているそうです。
また、肥料はミネラルを多く含んだノルウェー産アルギットを使用。
アルギットは「世界で最も品質の良い海藻」と言われる海藻で、ノルウェーの海岸やカナダ北西部の海岸といった自然環境の厳しい岩礁で4年かけて成長します。陸から海に流れ込んだミネラル・ビタミンなどをたくさん含んだ海藻を使った肥料で、木にたくさんの栄養を補給します。
平原さんは、さまざま試された中のベストとして、この肥料を選択しているそうで、その徹底ぶりには、お話を伺う私たちもびっくりですが、やはり、ここまで徹底されている方は他にいないそうです。
平原さんの栽培は、とにかく「みかんファースト」
みかんにとって何が最善か、いつもそのことを一番に考えていらっしゃるそうです。
お話を伺っていても、みかんへの愛情と熱い想いをひしひしと感じます。
次に見せていただいたのは、ハウスの中のみかん畑。
せとみは乾燥に弱いので灌水チューブを使用して水をやります。
木の根元から半径1メートルくらいの範囲でチューブが置いてあり、そのチューブに空けた小さい穴から、じわじわと雫のように時間をかけて、染み渡るようにする水のやり方で、なんと夏は1日2トンの水を使うそうです。
平原さんがスマホを操作するとじわじわと出てくる水。
先進的な設備を導入して、みかんにとって最適な環境を常に整えています。
剪定方法は切り上げ剪定。下向きの枝を切り、上向きの枝を残します。
葉を少なくすると、光合成も減り実に栄養が届かなくなるので、多く残すようにしているそうです。
ハウスでそだてたせとみは完熟するまで待ってから収穫するので甘味が強いのが特長。
またハウス栽培の柑橘は虫が受粉しないので種がないのも食べやすい特長です。
皮も手で剥け、中の袋もそのまま食べられますので、手軽に召し上がっていただけます。
せとみはその美味しさから根強いファンがいる柑橘です。
わざわざ遠方から直接買いに来る方もいて、地域の方にも楽しみにされています。
3月中旬の発売時には直売所は行列ができるそうで、道の駅でも販売予告のPOPを目にしました。
ただ、どんなにいいものを作っていても、老齢の方の多い周防大島では、発信力が不足しており、、魅力を広く届けることができない状況。みかんの生産量も最盛期の10分の1になっています。
お二人は、せとみを中心として、まだ認知の少ない、だけど「おいしい」ものを世界に届けたいと活動しています。
「いつか最高といえるみかんを作ってみたい」
「みかんをきっかけに、周防大島をまた来たい島に変える」
そんな平原さんと阿部さんのを、目指す夢を私たちも応援したいと思います。
大切に育てられた「せとみ」は無印良品アルパーク、無印良品イオンモール広島府中、無印良品ゆめテラス祇園の3店舗で購入できます。
4月1日|月|より販売を開始しますのでどうぞお楽しみに!
いまが旬の「せとみ」をぜひ召し上がってみてくださいね。
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