こんにちは。無印良品エスパル福島です。
長かった梅雨も明け、蒸し暑い日が続きますね。いよいよ夏本番の到来を感じます。
今回はそんな暑さを和らげてくれるような涼しげで、しかし同時にぬくもりも感じる素敵な空間にお邪魔してきました。

今回ご紹介するのは、「如春荘(じょしゅんそう)」です。
福島県立美術館の目の前の通り沿いに位置するこの趣のある建物は、昭和初期に建てられました。当時は福島大学の学生のゼミやサークルの集会所の役割を果たしていたそう。
一度閉鎖してからは9年ほど空き家となっていましたが、今の運営スタッフの方々が建物を利用することはできないかと大学に働きかけたことで昨年9月に再オープン。
現在は県立美術館の会期に合わせて毎週土曜日に「縁側喫茶」や様々なワークショップが開かれています。

元々は事務所やアトリエとして建物を利用する予定でしたが、あまりに素敵な空間だったため、『もったいない』という思いと地域の交流の場になればという願いから公共の場としてのオープンを決めたそうです。


玄関、すり硝子の窓、床の間……。
『もったいない』という言葉にうなずける、古き良きを感じる魅力ある空間でした。

そして何と言ってもこの縁側です。

実際に座って吹いてくる柔らかい風を全身で感じながら、桜やもみじ、竹、さまざまな木々が青々と茂る庭を眺めると、とても涼やかな気分になりました。

庭の景色を楽しんでいると木々の間から飯坂電車がちらり。
これにはいらしたお子様たちも喜ぶそう。

この縁側で毎週土曜日、アルコール、ドリンク、お抹茶やコーヒーを飲みながら夕涼みができます。

室内では、お抹茶やコーヒーを提供してくれる「翁」さんがセレクトした音楽が流れます。
レコードのあたたかみのある音に癒されます。

部屋には蚊帳が吊ってありました。
写真やテレビでしか見たことがなかったので実際に見ることができ感激でした。

また、福島駅前東口売場にて日曜日に活動されているGood Day Marketさんによる新鮮野菜の販売もされています。

こちらは随時開かれているというワークショップにて作られたオーガニック虫除けスプレー。
ご厚意で実際に使わせていただきましたがすごくいい香りで、蚊にも刺されずに無事取材を終えることができました。
運営スタッフの方がデザインされたパッケージもとてもかわいいですよね。

運営の方、出店する方、お客さん、様々な人たちが訪れ、関わり合い、つながっていく地域交流の場、如春荘。
それは、私たちが目指すお店の姿に通じるものがあります。
如春荘でのひとときは、私たちもそんな場所でありたい、と感じさせてくれた時間でした。

つい長居してしまうほど、居心地のよさに溢れていた如春荘。
解放感のある縁側に座ると周りの誰かと語らいたくなります。
ちょっと特別なようで昔懐かしい、日常の先にあるみんなの場所。
ぜひ皆さんも足を運んでみてください。
<如春荘>
福島市森合台13-9
JR福島駅東口から福島交通飯坂線 電車利用 美術館図書館前駅下車(徒歩2分)
福島交通ももりん2コース バス利用 県立美術館入口下車(徒歩3分)
営業時間などの詳細はインターネットで確認してください。
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福島での何気ない毎日が、愛おしく感じられますように。
無印良品 エスパル福島