夏も秋も、国産いちごを楽しめる世の中にしたい!夏いちご農園【ストロベリーファーム】の挑戦

夏も秋も、国産いちごを楽しめる世の中にしたい!夏いちご農園【ストロベリーファーム】の挑戦

諸国良品

2023/05/01

子どもも大人も大好きないちごのショートケーキ。「大切な人のお誕生日に作ってあげたいけど、この時季はいちごがない…」そんな悲しい想いをしたことがある人も少なくないかもしれません。6〜11月に出荷される「夏いちご」は北海道や北東北といった冷涼な地域でしか生産されていません。また、栽培の難しさから加工用品種が多く、夏においしいいちごに出会うことは珍しいこと。そんななか、かつて夏いちごの栽培が盛んだった秋田県で、おいしさが自慢の夏いちごを復活させる取り組みが行われています。

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秋田県仙北市にある「ストロベリーファーム」では、2013年から夏いちごの栽培を開始。夏いちごというと残念ながら、甘くない、酸味が強いなど、おいしくないというイメージが先行しがちです。まだ夏のいちご栽培が難しかった頃、量産型の加工用品種が流通してきた中で、いつしかそう言われるようになってしまったのです。

そんな日本の夏においしいいちごを、と「せとか」や「シャインマスカット」の生みの親でもある、農研機構の東北農業研究センターが優良品種「なつあかり」を開発しました。「なつあかり」は糖度が高く、夏に希少な生食用品種。「夏の希望の明かりになるように」と名づけられました。

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おいしさが自慢の「なつあかり」ですが、栽培の難しさから生産量は夏いちご全体の1%未満だといいます。「ストロベリーファーム」は夏いちご専門農園として、この「なつあかり」の安定栽培技術を、独自の研究や農研機構との連携によって確立。

自社農園で栽培するだけでなく、この品種の普及を目指して「なつあかり」を作付けする農園事業者向けに苗を生産・販売したり、地元で新しく「なつあかり」の栽培を始める方の支援に取り組むなどしています。

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「高品質のいちごを栽培して、仲間を増やしてなつあかりを仙北市の特産品にしたい。これからもたくさんの方に“こんな夏いちごがあってよかった”と感じてもらえるよう、なつあかりを全国に届けていきたいですね」と生産者は話します。

生産者紹介

  • ストロベリーファーム

    生産者名 ストロベリーファーム 詳細

    秋田県仙北市で夏いちご「なつあかり」の栽培に取り組む、夏いちご専門農園。「誰でも、いつでも好きな時に、最高の品種を採れたての鮮度で楽しんでいただく」を農園方針とし、栽培の難しさから、今までは輸入品や加工用品種しかなくて、それも限られた人しか買えなかった日本の夏に、身近でおいしいいちごを取り戻すための挑戦を続けています。

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