きっかけは、畑の土に触れたこと。海外での仕事で忙しくしていた中、日本に帰国した際に畑の土で体が癒された経験から、就農の道へ。土のなかに手を入れたときにストレスや疲労感が、指先からどんどん抜けていく感じがして、動けなかったことが始まりです。
最初は苦労の連続。野菜がうまくできなかったり、逆にたくさんできすぎて売れなかったり、種まきをしても発芽しなかったり。時には、道端で野菜を売ることも。そんなときの地域の方々の声が励みになりました。どれだけ苦労しても、野菜を作ることの楽しさは変わりませんでした。
 
そうして長年かけてできた「チヨちゃんの野菜」は野菜の持つ、本来のおいしさ・香りの強さを持ち、日本人が忘れていた味覚や臭覚を刺激します。野菜嫌いの子供たちに「食べてみたい」と思わせる、そんな野菜作りを目指しております。
じっくり時間をかけて育てているため、細胞が小さく水分が少ないので野菜に水っぽさがありません。味が濃いため、普段味がしない野菜を食べていると、濃すぎてびっくりするほどです。「誰かのために作ることができることが幸せ」変わらないその思いで野菜を作り続けています。
 
全国の農家を対象にした、野菜の栄養価全国コンテスト「オーガニック・エコフェスタ」の「白菜部門」で最優秀賞受賞。人の免疫力や老化防止に作用すると言われている抗酸化力が、出品された有機の白菜の約5.9倍という圧倒的な数値で日本一に。
「災害時何もなくなっても種があれば、土と水があれば育つ」その思いで、自家採種を続けています。今後、子供たちに安全な食べ物を残していけるように、母乳から農薬が減っていくように、そんな思いが、一人でも多くの方に届きますように。