あづま果樹園は福島市のフルーツライン沿いに位置しており、フルーツライン命名のころからある古くから代々引き継いでおられた農家さんです。お父様の代で観光に特化した農園になさったそうですが現在でも沢山の方々が果物狩りにいらしております。
吾妻さんが後を継いだのは23年前ということですが、若いころは後を継ぐことに抵抗もあったそうです。しかしながら福島県の当時の果樹試験場での果樹の学びが農業に取り組むきっかけとなったそうです。農業を職業として捉えるというあらたな視点をもつことでやってみようと考えられたそうです。
あづま果樹園では多くの果物をあつかっています。もも、ぶどう、さくらんぼ、なし、りんごといった人気の果物が多いです。これは福島市が盆地で夏が暑くて、冬が寒いといった土地柄が気候的にも恵まれていて果樹が美味しく育ちやすいからだそうです。3~5品目の種類を生育している農家さんが福島県では多いようです。
果物の種類による手入れはそれぞれなので、適時期に適時作業を行う為に皆さんで協力をして作業をされています。一つ一つの産物は生産量1位ではないかもしれないけれど、いいものが沢山あって特徴があります。そういったものをご自分たちの手で丁寧に販売をされております。現在は店頭が中心ですが今後はネット販売も再開して全国の方へ届けたいと仰っておりました。
吾妻さんのこだわりとしては、果樹づくりはもちろん一生懸命しているが、その中で「収穫したものは全て無駄にしない」ということを大切にしているそうです。少し傷んだものやキズがあるものも、加工して新たな付加価値をつけてロスをなくしていき、できた果実を使い切っていきたいと仰っています。
あづま果樹園では美味しい100%ジュースも扱っています。ご紹介できる日がくるとよいと思っています。現在はJGAPも取得をしており、きっと日頃のお考えにつながっていらっしゃるのではないかと感じました。
※JGAP認証は持続可能な農業経営に取り組む農場に与えられる認証です。