小さいころから当たり前のように身近にあったメロンを幸弘さんが意識したのは小学生のころ。近所の友達が家に遊びに来た時、おやつで出たメロンを「おいしいね」とうれしそうに食べていたのを見て、「メロンって、こんなに喜んでもらえるんだ」と感じ、「自分も将来メロン農家をやってみたいな」と思ったそう。
その後、農業を学ぶために大学に進学し、卒業後は1年間の技術研修を経て就農します。
研修で様々なことを学び、技術を身につけて帰ってきたものの、研修農場と自身の農園の土質の違いにより苦労することも多く、水のやり・水切りなどを工夫しながら土地にあった育て方を模索。種づくりから農園で行い、使用する有機肥料もミネラル豊富な化石の貝殻や油かすなどを使うことで、甘くボリューム感のあるメロンに仕上がります。
どんなに技術を磨いても土質は日々変化し、天候も昔と今ではずいぶん違っています。
「今も日々勉強だよ」と幸弘さんは言います。
苦労も多い中で、幸弘さんの中に今も変わらず心にあるのは、食べる人の「おいしいね」という笑顔。「もう何年も毎月1玉ずつ買ってくださる方がいる。とってもありがたいと感じるとともに、味を落せないと気が引き締まります。」
「いつでもおいしい」とともに、「ここでしかできない体験」もしてもらいたい、と今年から農園の近くにある里のMUJI みんなみ里内の「Café&Meal みんなみの里」で登場したメロンパフェは、メロンをふんだんに使った食べ応え充分の、まさに「ここでしか食べられないパフェ」です。
幸弘さんが想いをこめてつくった「おいしいね」の笑顔あふれるメロン。
ぜひご賞味ください。