神戸でのオリーブの歴史は現在湊川神社に残されています。フランスから持ち込まれた日本最古のオリーブ樹が湊川神社オリーブの木保存会の中村さんを中心に今も大切に守られています。これからもこの歴史を絶やすことがないよう地域一体となって取り組みをすすめていかれるそうです。(以下写真 右左参照)
オリーブ畑は年に一度一斉に収穫し、すばやく搾取することが美味しさの秘訣だといいます。神戸オリーブ園でも今年も70名近くのボランティアや支援の方とともに10月中旬に手で摘み取ります。手で摘み取ることはとても大変ですが、傷をつけずに収穫することで廃棄ロスが少なくなり美味しいオリーブオイルができるそうです。
左図:湊川神社 日本最古のオリーブの樹
右図:オリーブの樹の状態を説明する中村さん
加熱せずに作られるオリーブオイルは実から搾られ、フレッシュジュースに例えられる健康食品だと言われることもあります。またオリーブは実だけでなく葉、枝、ポマス(搾りカス)に至るまですべての部位が利用できるとても有用な果樹なのです。
2021年には、農園のオリーブから採れたオリーブオイルが国際コンクールで銀賞を受賞するなど、品質の高さも評価され、2022年からオリーブの新漬けとオリーブオイルの販売も行っています。
健康志向の高まりもあり、オリーブの需要が増加するなか、「オリーブ栽培」を拡大し、「押部谷果樹団地の活性化」と「新たな神戸ブランドの創出」に繋げていきたいと考えているそうです。
また、市民と一体になったオリーブ栽培を目指しており、オリーブメイトというボランティアのみなさんと、近隣の県立西神戸高等特別支援学校の皆さんが園地で共に汗をかいています。学生の皆さんは授業の一環として活動しているそうです。