トマトづくりへの参入のきっかけは、数年前、江津コンクリート工業の社長が大病を患った際、食事療法とし一環として食べたトマトの味に感動。「こんなものづくり」をしたいという想いから始まりました。
民間企業の新規農業参入であり、経験のないトマト栽培、しかもトマトは非常にデリケートな食材という難しい壁でした。ビニールハウスの建設からトマトの水分量の調節にいたるまで多くの課題があり、その課題を一つ一つクリア。納得いくトマトができるまで試行錯誤を繰り返しました。そして、一事業部として「アグリプラント甲斐の木」を立ち上げました。
トマトは、ストレスを感じるほど甘くなる作物。そのため、「アグリプラント甲斐の木」では、養水分を与えすぎないように、徹底したデータ管理のもとスパルタ的な方法でトマトを育てています。
医療用にも使用される特殊なフィルムを土の上に敷くことでトマトの給水を妨げ、そうすることで、トマトは水分と養分を吸収しようと膨大な数の毛細根を発生させます。これが、トマトの糖分、アミノ酸などを促進させよりおいしく育つのです。
おいしさだけでなく、食の安全面へもこだわった結果、日々の栽培作業の徹底を図ることで、「アグリプラント甲斐の木」のトマトは、島根県の認証制度である「美味しまねゴールド認証」を取得しています。
※「美味しまねゴールド」・・・県の定めたGAP(生産工程管理)基準に基づき生産されていることを認証する県のGAP認証制度です。
また、「アグリプラント甲斐の木」は、農業と福祉の連携への取組みを行っています。就労継続支援事業として、多くの障がいを持たれている方とともに生産活動を行っています。
トマトは収穫核期間が長く、長期雇用が実現できる点においても最適な作物です。丹精込めて、栽培されたトマトを収穫し、消費者の方から届く「おいしい」という声が、働いている方々の大きな喜びとやりがいにつながっています。
甘味・酸味・触感の3つのバランスに優れた「アグリプラント甲斐の木」のフルーツトマト。この絶妙なバランスを持った極上のトマトのために、毎日、養分や水分量などをきめ細かく管理、そして最高の状態で食べてもらうために、トマトは完熟を基本とし、当日発送を心がけているといいます。
「地域社会への恩返しの精神と、創業以来ものづくりにまじめに向き合ってきた社風を活かし、これからもおいしいトマトづくりを目指し取り組んでいきます」と生産者が語る、「アグリプラント甲斐の木」のフルーツトマトをぜひご賞味ください。