地域の生産者と協力して「サスティナブル」に

地域の生産者と協力して「サスティナブル」に

諸国良品

2023/11/01

高齢化率39%を超える「超高齢社会」の天草では、人口減少が進んでいます。地域をどのように存続させるかは、重要なテーマです。
私たちにとって、地域の存続は「誰かのための」きれいごとではありません。「私たちの」問題です。 たとえ不便で非効率でも、細く長く続けられるものを作り出していかなければならない。私たちは、そのように「持続可能な農村」を考えます。「いつまでも 子供たちの笑い声が 響くまち」を目指しています。 

熊本県は柑橘栽培が盛んで不知火(デコポンとしても販売される品種)の生産量は全国で一位です。天草は温暖であり、海に囲まれ潮風に包まれ、熊本の中でも柑橘栽培が盛んなところす。かつては甘夏の一大産地でしたが、現在は不知火の栽培が主体です。

当園は幸いにも天草の生きたままの畑を受け継ぎ、柑橘の栽培をしていますが、不知火・肥の豊(不知火の改良品種)、べにばえ、天草の文旦を主力として、僅かながら温州みかん金峰、天草晩柑、晩白柚、甘夏、八朔、スイートスプリングも栽培しています。

記事内画像:001地域の生産者と協力して「サスティナブル」に

「べにばえ」は、温州みかんとマダンリンオレンジを掛け合わせた珍しい品種で、美味しいと評判ですが、栽培が難しい品種です。 基本は慣行農法(各々の地域で多くの農家が実践する栽培方法)で農薬を使用しますが、唯一「天草の文旦(パール柑)」は2019年6月以降、農薬を使用せずに栽培しています。

柑橘類を生産するだけではなく、農家民泊や不知火みかんの木オーナー制度など天草を訪れてくれる方を増やしたいと活動しています。
また、柑橘類はドライフルーツづくりもしています。

記事内画像:002地域の生産者と協力して「サスティナブル」に

ドライフルーツは、加糖などせずにそのまま乾燥させています。
乾燥させたものは、そのままでもおいしくお召し上がり頂けるのはもちろんですが、お菓子とも相性が良く、シュトーレンなど焼菓子やチョコレートでコーティングしたものなど、季節合わせたお菓子づくりも行っています。

生産者紹介

  • 天草農工房ふぁお(narino)筒井洋充

    生産者名 天草農工房ふぁお(narino)筒井洋充 詳細

    30代半ばから定年のない仕事を目指して模索し、果樹農家になろうと決意。45歳の時に23年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、2年間小豆島でオリーブ栽培を学びました。3年目に自分の農園を持つために農地探しをしている中でオリーブでの縁から天草の生きた農地を借りられることになったことがきっかけで、天草で不知火(デコポン)を中心とした柑橘を生産しています。