熊本県は柑橘栽培が盛んで不知火(デコポンとしても販売される品種)の生産量は全国で一位です。天草は温暖であり、海に囲まれ潮風に包まれ、熊本の中でも柑橘栽培が盛んなところす。かつては甘夏の一大産地でしたが、現在は不知火の栽培が主体です。
当園は幸いにも天草の生きたままの畑を受け継ぎ、柑橘の栽培をしていますが、不知火・肥の豊(不知火の改良品種)、べにばえ、天草の文旦を主力として、僅かながら温州みかん金峰、天草晩柑、晩白柚、甘夏、八朔、スイートスプリングも栽培しています。
「べにばえ」は、温州みかんとマダンリンオレンジを掛け合わせた珍しい品種で、美味しいと評判ですが、栽培が難しい品種です。 基本は慣行農法(各々の地域で多くの農家が実践する栽培方法)で農薬を使用しますが、唯一「天草の文旦(パール柑)」は2019年6月以降、農薬を使用せずに栽培しています。
柑橘類を生産するだけではなく、農家民泊や不知火みかんの木オーナー制度など天草を訪れてくれる方を増やしたいと活動しています。
また、柑橘類はドライフルーツづくりもしています。
ドライフルーツは、加糖などせずにそのまま乾燥させています。
乾燥させたものは、そのままでもおいしくお召し上がり頂けるのはもちろんですが、お菓子とも相性が良く、シュトーレンなど焼菓子やチョコレートでコーティングしたものなど、季節合わせたお菓子づくりも行っています。