古来より急峻な山系は、村民に対し越冬に十分な食料を農作物だけで得ることを許しませんでした。そのため丹波山村の男達は、晩秋から春の訪れまでの間、命を繋ぐ糧として鹿や猪、熊といった山の幸を狩猟によって得てきました。
飽食の時代となった現代、狩猟で得る栄養は村民にとっても必要不可欠なものではなくなりました。しかしながら、丹波山村には今も祖先から受け継ぐ狩猟の文化を大切に守り、ジビエ肉を山の神様からの授かりものとして大切にする伝統があります。
一方、近年鹿の生息数が多くの地域で異常に増加しており、山梨県も例外ではなく、農作物への被害や、山の環境への影響は計り知れません。対策として全国的に有害鳥獣駆除活動が行われていますが、駆除された野生動物が食肉として利活用されている数はごく僅かです。
鹿などの野生動物を単なる害獣ではなく、山の神様からの授かりものとして考える文化を有する狩猟の村、丹波山。狩猟の伝統を持つ丹波山村だからこそ、野生動物の利活用問題の解決と、良質なジビエを使った食品を提供がしたいという思いから、タバジビエは誕生しました。
タバジビエでは、すべて「手作り」の商品をお届けしています。鹿の捕獲から、野菜栽培、加工・製造まで丹波山村にある自社で行っています。特に鹿肉は、急こう配の山谷を駆け、栄養豊富なブナやどんぐりを食し、清透な水で育った、野生ならではの味わいです。
肉類の中でも鹿肉は、高たんぱく、低脂肪、低カロリー、低コレステロール、豊富な鉄分やビタミンB群を含む栄養価の優れた食材です。鹿肉をはじめとした食材を、国の定める基準に基づいて管理し商品を作っています。山奥の小さな村、丹波山で生まれたジビエを、ぜひご堪能ください。