農薬に頼らず無茶苦茶に頑張る。健康で安全な「無茶々園」のみかん

農薬に頼らず無茶苦茶に頑張る。健康で安全な「無茶々園」のみかん

諸国良品

2020/12/12

手探りで有機農業を模索した伊予柑の実験園に無茶々園の原点があります。地域への広がりのなか、共通の栽培指針を定めて無茶々園らしいみかん作りに取り組んできました。
柑橘が実を結ぶのは一年に一度だけ。やむをえず農薬を使用することがあっても、一年に渡る栽培期間の中で最低限に抑えるように取り組んでいます。端麗な見栄えとは引き換えに、安心感と生命力のある産物を作り出していきます。

温州みかんは数百年前に日本(鹿児島)で生まれたといわれています。栽培の歴史が長いため、みかんの中でも品種がたくさんあり、早生系から晩生系まで様々なみかんが作られています。
栽培史だけでなく、皮をむいてそのまま食べられる手軽さと甘みと酸味の調和がとれた風味の良さから、私たち日本人にとっては一番なじみの深い柑橘です。

001農薬に頼らず無茶苦茶に頑張る。健康で安全な「無茶々園」のみかん

この地で本格的にみかんの栽培が始まったのは戦後のこと。1950年代から徐々に増えてきました。日本が高度経済成長を迎え、都会への食糧供給地としての農村の役割が高まるなか、柑橘産地にとっては自給自作的生活から経済栽培へと転換した象徴的な作物です。温州みかんは常に柑橘栽培の主役であり、早生系の「宮川早生」と中生系の「南柑20号」を中心に栽培しています。

旬は11~12月。宮川早生などの早生品種から熟れ始め、12月には南柑20号などの品種が中心となります。
出始めはフレッシュな香りと爽やかさを感じますが、秋が深まるにつれてより落ち着いた風味に変わっていきます。

002農薬に頼らず無茶苦茶に頑張る。健康で安全な「無茶々園」のみかん

生産の中心地である愛媛県西予市明浜町は、明浜のみかんは三つの太陽に恵まれているといわれています。太陽の光に、海からの照り返し、そして段々畑の白い石垣からの反射。万遍なく光が当たり、味の濃いみかんが育ちます。

無茶々園でも温州みかんは常に柑橘栽培の中心です。明浜のような傾斜地や段々畑での栽培に適しており、まさに適地適作の作物です。
ただ、近年の温暖化の影響で温州みかんは作りにくくなってきたようです。特に病気や害虫が発生しやすくなり、柑橘の中では無農薬化が難しい品種になってきました。しかし、年末に熟期を迎える品種は温州みかんを置いて他になく、生産者も消費者もこれほど愛着のある柑橘はないでしょう。

003農薬に頼らず無茶苦茶に頑張る。健康で安全な「無茶々園」のみかん

生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 株式会社地域法人無茶々園

    生産者名 株式会社地域法人無茶々園 詳細

    1974年に立ち上げられた「無茶々園」。環境破壊を伴わず、健康で安全な食べ物の生産を通して、真のエコロジカルライフを求める町作りを目指しています。柑橘類を中心に、その加工品に加えて、海産物の加工や野菜の栽培にも着手。最近では、ジュースを搾った後の柑橘の皮を活用したスキンケアコスメの開発・販売も手掛けています。故郷にしっかり根ざしながらも、未来に向かって様々なチャレンジを行っています。

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