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古の女性たちの知恵から生まれた、南部裂織

諸国良品

2019/12/20

寒冷で綿を栽培できなかった雪国青森ではかつては麻布が主で、北前船で運ばれた貴重な綿は刺し子をしたり、最後には裂いて地機で織り込んで使いました。明治26年鉄道が開通しカラフルな綿糸や毛糸が手に入ると、明るいこたつ掛けや帯を織ったといいます。戦後一度は織られなくなった南部裂織ですが、1975年に保存会が発足。「暮らしに創る喜びを 手仕事の温もりをいつまでも」を合言葉に、南部裂織の普及と伝承活動が行われています。

役目を終えた布にもう一度息吹を与えることができる裂織は、もったいない精神が生んだものづくり。ここ数年エコの観点からも注目され、南部裂織保存会には全国から、着物や浴衣などの貴重な布が集まってきます。

布を裂いて緯糸にして織る裂織は、厚手で丈夫。温もりのある手織りの表情は不思議とモダンで、現代の生活にも取り入れやすいものです。

南部裂織を体験できる「南部裂織の里」には、70台の「地機(じばた)」が並んでいます。農家の納屋や古い民家などに残っていたものが集められ、再び美しい裂織を生み出しています。

地機は自分自身が機の一部になって、手と足を使いながら座って織ります。「芸術家を養成するのではなく、あくまで裂織を伝えつなげていきたい」と、保存会事務局長の小林さんは話します。

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生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 南部裂織保存会

    生産者名 南部裂織保存会 詳細

    失われつつあった南部裂織の普及と伝承のため1975年に設立。一本の裂織の帯に出会い、その味わいのある色と丹念に織られた風合いに魅せられた故・菅野暎子さんによって発足されました。40年近くにわたる活動により、現在会員は200名、お弟子さんは1000人以上に。「南部裂織はふるさとの誇るべき文化であり、今後地域の産業にもなりうる」と、伝統的なものづくりに加え、現代の生活にもマッチした裂織を製作・販売しています。

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