農業は、環境への影響がとても大きいです。 農薬や化学肥料に依存した現代の農業は、安定した収穫やコストの削減が期待できる一方、環境への負荷は積み重なっていくという側面があります。土壌の劣化や水質汚染を招き、生物多様性は損なわれ、同じ土地から将来得られるはずだった収穫も失われるかもしれません。
坂ノ途中はこうした「未来からの前借り」をしない農業を、広げていきたいと思っています。若手農家や新規就農者は有機農業など、農薬や化学肥料の力を借りず、気候や土質に合わせた栽培スタイルを志す人がとても多く、パートナーとして活躍いただいています。
ただ新規就農者は、小規模でスタートすることがほとんどで、生産は少量不安定になりがち。売り先を見つけ、営農を継続できる人はほんのひと握りです。「少量不安定だけど美味しい野菜を販売できるしくみ」「就農を志す人たちが継続しやすいしくみ」を作ることが坂ノ途中の大きな役割です。それが、100年先も続く農業のかたちをつくり、持続可能な社会にたどりつくことにつながると考えています。
坂ノ途中が扱う野菜は西洋野菜、各地の伝統野菜を含む約450種類。その時期の旬のお野菜をお届けします。「都会育ちの子どもが、季節の変化に敏感になりました」なんてお客さまの声をいただくこともあります。野菜そのものの味がしっかりしているので、簡単な調理とシンプルな味つけでお楽しみください。