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古くからくらしに欠かせなかった、棕櫚

諸国良品

2015/01/30

元来のたわしの原料である「棕櫚(しゅろ)」。廃棄する部分がないといわれるほど、利用価値の高い樹木として、古くから様々な道具に加工されてきました。そして、耐水性・耐腐食性に優れている棕櫚皮の繊維は、たわしやほうき、縄などに使用されてきました。現在、たわしの多くは海外産のヤシの実の繊維(パーム)で作られていますが、和歌山県海南市の髙田耕造商店では、棕櫚製のたわしづくりにこだわります。

日本最大規模の家庭日用品産業がある、和歌山県海南市。もともとは棕櫚産業も盛んでしが、国産の棕櫚を使用した商品の取り扱いは、現在は高田耕造商店のみとなっています。

棕櫚の皮はもともと雨風にさらされても大丈夫なように、強くしなやかです。そのため、パームたわしやスポンジなどに比べて長持ちし、カビなども生えにくい特長があります。

たわし作りは棕櫚の皮の繊維を整えることから始まります。均一な太さの繊維を集めることによって、手に取った時のたわしの柔らかさにつながるのです。揃った繊維はまるで馬毛のよう。

棕櫚の繊維は互いに絡み合い一定の量をつかむのが難しいため、機械生産ができません。短くカットした繊維の絡みをほぐしながら、適度な量を見極め均一の厚みに広げていくのが職人技です。

かつて棕櫚は和歌山の重要な産物でした。しかし、時代の変化と共に安価で入手しやすいパームが主な材料に。棕櫚皮を採取する職人も高齢化が進み、稀少な存在に。「棕櫚産業をもう一度復活させたい」という想いで、髙田耕造商店では職人にも協力を仰ぎ、棕櫚山の再生にも取り組んでいます。

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生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 髙田耕造商店

    生産者名 髙田耕造商店 詳細

    現在、国内で唯一純国産の棕櫚製品を手掛けている、家庭日用品メーカー。地元の棕櫚産業が衰退していなくなかで、「自分たちのルーツをこのまま途絶えさせてはいけない」と、3代目の髙田大輔さんが「紀州棕櫚山育成プロジェクト」を開始。地元の職人たちと共に、5年以上の時間を掛けて以前と同じ技法、栽培方法で原料から製造までの全てを和歌山県内で行う、純国産のたわし作りにも取り組んでいます。

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    棕櫚たわし

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