嶺岡山系及び長狭地域のミネラルを豊富に含む蛇紋岩の多い重粘土質の田んぼは、水分と栄養分をギュッと閉じ込め、香り高く、もっちりと粘りがある美味しいお米を育てます。
長狭米の産地であるこの地域は天水棚田も多く、今でも夏の盛りに雨乞いの神楽を奉納するお祭りや馬に乗って矢を放つ流鏑馬など、稲作とともに伝わる伝統文化が色濃く残されています。
整備されていない鴨川の棚田は、作業効率が悪く苦労が多いですが、そのかわり中世から変わらぬ美しい日本の原風景が残されています。
高齢化のため維持管理がむずかしくなった棚田を守るため、くらしの良品研究所とNPO法人うずが行っている鴨川棚田トラストのような棚田の保全活動が鴨川ではとても盛んです。