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江戸っ子に愛されたそら豆「房州早生一寸」

諸国良品

2016/05/13

空に向かってさやが伸びることが名の由来となる初夏の風物詩「そら豆」。日本でも奈良時代から親しまれてきましたが、品種改良の末、江戸時代に広まったのが大粒の「房州早生一寸」です。特に江戸時代の大相撲夏場所には、江戸っ子に欠かせないつまみとして房州から取り寄せられていたとのこと。現在では作付けする生産者が少なくなったことから希少な品種となりましたが、この伝統ある種を次世代に繋ぎたいと南房総オーガニックが共同栽培を始めました。

南房総オーガニックは、千葉県館山市・南房総市にて新規就農した生産者の集まりで、化学合成農薬、化学肥料を使わずに小規模多品種の野菜を育て、「季節野菜パック」や加工品などを消費者に直接販売しています。

結成から3年経った2015年に始まったのが、共同栽培。毎月開催しているマルシェに加えて、個々の生産者がそれぞれの農法を学び合い、より助け合いの作業を増やしていくことを目的とした取り組みです。

年間で1品目を選ぼうと検討している時に舞い込んできたのが、そら豆「房州早生一寸」がここ房州で途絶えてしまうかもしれないとの話でした。品種改良によって、育ちやすく収量が多い品種が次々と登場したためです。

「小規模だからできることがある」。化学合成農薬、化学肥料を使わないため大量生産できない点を逆手に捉えた南房総オーガニックは、種の保存も兼ねて共同栽培の品目を「房州早生一寸」に決めました。

そら豆の大敵はアブラムシですが、10月に種をまき、11月に定植してから、アブラムシを捕食するテントウ虫と一緒にメンバー共同の手作業で育ててきた結果、今年もよく育っているとほほ笑む会長の田嶋勝也さん。

房州早生一寸は、大粒で粘りと甘味が人気の品種。初夏の涼しい夜に、塩茹でやさやごと丸焼き、ポタージュなどの料理としても、旬の味わいをお楽しみ頂けたらと思います。

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生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 南房総オーガニック

    生産者名 南房総オーガニック 詳細

    千葉県館山市・南房総市で新規就農した若手生産者を中心に、2012年に結成されたグループです。化学合成農薬や化学肥料を使わずに、こだわりの野菜・米・ハーブ・果実の栽培、加工品作りに取り組んでいます。2013年からは、月一回のマルシェの開催・農業体験イベント・研修生の受け入れなどを共同で行っています。