豊潤な甘さと食感がたまらない、福岡生まれのいちじく。【いのうえ農園】の「とよみつひめ」

豊潤な甘さと食感がたまらない、福岡生まれのいちじく。【いのうえ農園】の「とよみつひめ」

諸国良品

2024/05/01

「とよみつひめ」と呼ばれるいちじくをご存じでしょうか?福岡県が開発したオリジナル品種で、一般的ないちじくの糖度が平均15度前後に対し、とよみつひめは平均17度を超えるほど。誕生した試験場(豊前分場)の「豊(とよ)」と甘い「蜜(みつ)」から命名されました。とりわけ糖度が高い品種ですが、くどくない上品な甘さで、とろけるような果肉の中に感じるプチプチとした食感は、いちじく好きにはたまりません。そんなとよみつひめを栽培期間中、農薬・化学肥料を使用せずに育てているのが、福岡県久留米市にある「いのうえ農園」です。

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北に筑後川、南に耳納(みのう)連山に挟まれた扇状地にある「いのうえ農園」。果樹栽培に適した水はけのよい土壌と日当たりの良さ、「水源の森百選」に選ばれた豊かなおいしい水に恵まれています。
園主の井上正隆さんは、代々この地で営んできた農家の後継ぎというわけではなく、前職はメーカーの営業という職歴です。農業をスタートしたきっかけは「とよみつひめ」開発者との出会い。開発者のとよみつひめに対する強い想いに惹かれ、この地を選んで就農しました。

井上さんが農業を始めるにあたって、はじめから貫いているのが「安心」「安全」「高付加価値」。とよみつひめの栽培についても、誰もに難しいと言われた農薬、化学肥料を使用しない農法に挑戦しました。ただ、現実はなかなか難しく、出荷できるレベルに至るまでには、5年の年月がかかったそう。そして、ついに納得のいく「とよみつひめ」を出荷できたとき、初めて農業者になれたうれしさと実感が持てたと話します。

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そんな井上さんのもとに、今度は新しい柿の話が舞い込みます。いちごのあまおうを生んだ福岡県が、約10年の歳月をかけて生み出した新たなブランド柿「秋王」。「富有柿」と「太秋柿」を親に持ち、脱渋の必要がない、ほぼ種なし完全甘柿です。
通常の栽培方法で育つ、ほぼ種なし完全甘柿品種が開発されたのは世界でも稀なことでした。非常に難しい交配を成功させた開発者の想いに触れ、井上さんは栽培を決意。耳納連山の麓に、約1000本の秋王を植樹しました。

ただ、秋王は生理落下しやすく、デリケートゆえに外観にキズや擦れが付きやすいなど、栽培が非常に難しい品種でもありました。そんな「秋王」においても、井上さんは農薬を最低限に抑えた栽培法に取り組みます。そこには井上さんが貫く「安心」「安全」「高付加価値」の原点がありました。秋王を口にするお客様のため、また柿そのものの健康のため、減農薬栽培に成功。福岡県GAPの取得、HACCPに則った加工など、公的な認証も相次いで取得しています。

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「いのうえ農園」では、収穫後おいしさをそのままお届けするための工夫にも余念がありません。いちじくも柿も収穫後すぐに冷蔵貯蔵する施設を整備し、品質を保持。冷蔵発送することで、収穫時の美味しさをそのままお届けしています。

安心・安全のみならず、高付加価値にこれでもかと取り組む「いのうえ農園」の「とよみつひめ」と「秋王」。これがいちじく?これが柿?と、共に驚かされること間違いありません。是非ご賞味ください。

生産者紹介

  • いのうえ農園(農業都市デザインシステム研究所)

    生産者名 いのうえ農園(農業都市デザインシステム研究所) 詳細

    サラリーマン定年後、福岡県久留米市で新規就農。福岡県のオリジナルいちじく「とよみつひめ」を栽培期間中、農薬・化学肥料を使用せずに栽培に成功。同じく福岡県のオリジナル柿「柿王」を、減農薬で栽培している。2017年:柿「秋王」ふくおかエコ農産物認定(※単年ごとの認定)。2018年:いちじく「とよみつひめ」福岡GAP認証。2019年:HACCPに則った管理を開始。2021年:柿「秋王」福岡県GAP認証。

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