丹波の特産品「丹波黒豆」や「丹波大納言小豆」を安心・安全の有機栽培で

丹波の特産品「丹波黒豆」や「丹波大納言小豆」を安心・安全の有機栽培で

諸国良品

2020/05/22

兵庫県の東部に位置する丹波市では古くから有機農業に取り組んでおり、2008年には国が指定する「有機農業モデル地区」のひとつに選ばれています。そんな丹波地区の名産といえば、かつて幕府や京都御所に献納されていた「丹波黒豆」や「丹波栗」、「丹波大納言小豆」など。これらを農薬・化学肥料を一切使用せずに栽培しているのが「丹波黒枝豆出荷組合」です。30~40代の若手農家が集まり、有機農法の勉強会を重ね、実地での知見を蓄えながら、有機栽培に取り組んでいます。

もともと有機米の栽培からスタートした丹波黒枝豆出荷組合。田んぼに生える雑草対策のために「丹波黒豆」の栽培も始めました。丹波黒豆は丹波地方をルーツとする黒大豆の品種の1つで、世界でも類を見ないほど大粒の豆です。同じく丹波大納言小豆も大粒で、どちらも食感の良さと風味の豊かさには定評があります。

豆の栽培には害虫のカメムシ被害がつきもので、農薬や化学肥料を使用せずに行うのはとても難しいもの。それでも「質の高い有機農産物を栽培していき、有機農産物の底辺の拡大を目標に頑張っています」と話すのは、代表の高見康彦さんです。元々は農協の職員だった高見さんでしたが、家業である農業を継いでいくにあたって、自身の健康のためにも農薬は使いたくないと、有機農法を手掛けるようになりました。

そこでたどり着いたのが「BLOF理論」に基づく農業でした。科学的・論理的な有機栽培技術で、自家製堆肥やミネラル肥料など、丹精込めた土づくりが肝となる農法です。BLOF理論に基づいた有機栽培では、栄養価が高く、発がん性物質を発生させる恐れがある硝酸イオン濃度の低い作物が生産できることが、データでも立証されているといいます。

また、作物自体が強く育つため、農薬を使わなくても、病害虫を寄せ付けずに栽培することができるんだそう。実際に高見さんの畑では、農薬はもとより、防虫ネットも使っていないにもかかわらず、生命力あふれる作物がイキイキと育っていました。

それでも慣行農法と比べれば、収量も安定しないと話す高見さんは、「年々、気候が変動するなかでの農業は難しいのですが、美味しいと喜んでもらえるお客さんの笑顔のために頑張っています」と話します。そのために丹波黒枝豆出荷組合では知見を共有し合い、勉強を欠かしません。全国に名を馳せる丹波の特産品の、安心・安全の有機栽培品をお楽しみください。

生産者紹介

  • 丹波黒枝豆出荷組合

    生産者名 丹波黒枝豆出荷組合 詳細

    2008年に組織された「丹波有機米研究会」の中から、米だけでなく、丹波特産の有機・無農薬「丹波黒枝豆」を栽培をしていこうと、集まった生産者グループ。今では「丹波栗」や「丹波大納言小豆」も栽培している。代表の高見康彦氏は、お米、豆、人参などを有機栽培する丹波を代表する有機栽培農家です。

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