日南市北郷町の「出汁まで味わいつくす原木椎茸」を求めて

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諸国良品

2015/08/14

日本の中には、まだまだ私達が知らない地元に根付く食文化が沢山あります。その中でも宮崎県日南海岸は魅力あふれる食文化の宝庫です。温暖な気候が日本のハワイと称される宮崎県日南海岸で出会った食文化を深く見つめていきながら、日南海岸の美しい味をご紹介します。

「こんなに美味しい椎茸の出汁文化がなくなったらいかんやろ!」。そう話すのは、日南市北郷町で原木椎茸の生産・販売を家族で手がける『原木しいたけ 茸蔵(たけぞう)』代表の黒木慎吾さん。

ある日、木の栄養分だけで育つ「原木椎茸」と人工培地で育つ「菌床椎茸」の食べ比べをする機会があり、原木椎茸が、味、風味、食感、すべてにおいて豊かだということに衝撃を受けました。

会社を辞めて宮崎にUターン後、日本の伝統的な出汁文化を守る事を使命に、東京の一流シェフやお客さんの声を取り入れ、お客さんの笑顔を想像し日々椎茸の栽培をおこなっています。

たくさんある椎茸の菌種の中から、味、香りが際立ってよい菌種を選びました。木、栄養、水、そして木漏れ日の具合など、条件が整うと大きくて立派な椎茸が収穫できるのだと言います。

原木栽培の椎茸は、原木の栄養を受け大きく育っていきます。自ら北郷の山に入り、主成分である糖質やセルロースが多く含まれる時期の10月下旬から11月にかけて原木を伐採します。

原木栽培は、自然の中で菌が熟成され、食感・風味・栄養価がさらに増すと言います。口に入れた途端、椎茸嫌いの人でも「これは美味しい!」と口を揃えて言ってくれるそうです。

生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 原木しいたけ茸蔵 黒木慎吾(くろぎしんご)さん

    生産者名 原木しいたけ茸蔵 黒木慎吾(くろぎしんご)さん 詳細

    1973年生まれ。日南市北郷町在住。
    自然栽培の「原木椎茸」と人工培地で育つ「菌床椎茸」の味わいの違いに衝撃をうけて、関東で15年務めた八百屋さんを辞め、故郷宮崎へUターン。養鶏農家をしていた両親の施設を譲り受け、ゼロから原木椎茸作りを開始し、今では、原木の伐採から、乾燥、販売まで手がける宮崎県を代表する若手原木椎茸農家に。日本の出汁文化を守ることが使命。

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