また使用する野沢菜の栽培は、自家製の有機質堆肥を使って土づくりからはじまります。土壌内の微生物を増やすことで、野沢菜に病気を起こす病原菌を押さえ込むことができ、フカフカの柔らかい土を作り、通気・保水・保肥力を高めて、野沢菜が育ちやすい土壌を整えます。
有機物は土の中でゆっくりと分解されるため、本来持つ土の力を長期的に持続させ、 年ごとに、おいしい野沢菜を育て続けることができる、持続的で健康な野沢菜畑をつくります。
野菜は土から採り出した瞬間から鮮度が失われていきます。そのため契約農家さんは夜明け前から野沢菜の収穫を始めています。採れたての美味しさを味わってもらうために、直接「漬け込みタンク」を産地に持ち込んでいます。
野沢菜は、工場に到着次第、大量の氷水で冷却されます。氷水での冷却は、輸送時のほてりをとり、鮮やかな緑色や、シャキシャキとした食感、採れたての旨みを保ちます。
信州では、野沢菜漬を親しみを込めて「お葉漬」と呼んでいます。厳選した調味料を使用し、化学調味料 ・ 着色料 ・ 保存料無添加で仕上げました。絶妙な合わせだしと、塩角がなくまろやかな天日塩で仕上げた野沢菜漬です。
漬け上がった野沢菜は、豊富な地下水を惜しみなく使って丁寧に洗いあげます。洗浄された野沢菜は、作業員一人一人による選別を経て、素材の旨味をそのまま味わえる浅漬けに適したものだけを製品化しています。