生産者の奥村良平さんは、50年以上続いてきた農家を祖父から受け継ぎました。今は亡き農業の師匠である祖父から受け継いだ情熱と作物に向き合う姿勢を見習いながら農作業に励んでいます。
祖父が生きていたころは、「田植えは植えてからが勝負だけんな。」と口酸っぱく言われてきました。毎日毎日田んぼに通い水位や稲の状況をつぶさに観察していた祖父の姿は今も覚えています。祖父が亡くなった後、自分なりのやり方で試行錯誤しながら米作りを行ってきましたが、数年続けてきてわかったことは、祖父の言っていた言葉がすべてだということです。
その水田を利用し、裏作で栽培されているのが、絹肌ごぼうです。色白で繊維質が細かく、香り豊かなごぼう。それでいて調理しやすい、使い勝手のよさが特徴です。有機肥料(牡蠣殻石灰や、バチルス菌入りの鶏糞など)を積極的に活用し、化学肥料の使用をできる限り抑えた、環境負担の少ない農業を実践しています。
また、お米を刈り取ったあとの水田を利用して栽培することで連作障害の原因となる特定の病害虫の発生を抑制し、農薬の使用を減らしています。水田で育てられたごぼうは、瑞々しく、柔らかいのが特徴です。土壌の保水性が高いため、ごぼうが水分をたっぷり含み、シャキシャキとした食感と、香り豊かな風味が生まれます。
日光や風にさらされるとたちまち変色してしまうデリケートなごぼうのため、収穫したごぼうは、まるで赤ちゃんを包むように、丁寧に毛布をかけ、強い日差しや風から守ります。こうすることで、白く美しい肌を守り、品質を維持します。また、収穫後に洗って、しばらく流水に浸けることであく抜きまで行います。その為、下処理不要ですぐに調理でき、旬を感じる食卓がたのしめます。
火をしっかり通すとごぼうとは思えないホクホク食感に、サラダではシャキシャキとした食感を楽しむことができます。定番のきんぴらごぼうや、天ぷらはもちろんのこと、以外にも洋食との相性がいいのがこのごぼうです。奥村さんのおすすめはポタージュ。繊維質がきめ細かいのでポタージュでにしてもなめらかで舌触りの良いものができます。ぜひ、お試しください。