もっと多くの方に、岩手・花巻のりんごのおいしさを知ってもらいたい。【遥かなる林檎】のりんご

もっと多くの方に、岩手・花巻のりんごのおいしさを知ってもらいたい。【遥かなる林檎】のりんご

諸国良品

2025/10/01

もともと冷涼な気候に適した果物であるりんご。岩手県が生産量全国3位ということは意外と知られていないことかもしれません。岩手県出身の童話作家・宮沢賢治もりんごが大好物だったとか。実はりんごの代表格「ふじ」の原木は盛岡市にあり、世界中の「ふじ」はこの原木の枝を接ぎ木して増やされたものなのだそうです。
そんなりんごの故郷とも呼べる岩手県の中でも、栽培が盛んなのが花巻市。大谷翔平が生まれ育ったこの地で、お祖父さんから果樹園を引き継ぎ、岩手ならではのりんご栽培に精を出すのが林檎農園「遥かなる林檎」の伊藤琢智(たかとも)さんです。

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北上山地の山々のもと、よく肥えた土壌、激しい寒暖差など、果樹栽培に恵まれた環境にある岩手県花巻市。もともと金属加工会社に勤めていた伊藤さんでしたが、2008年よりお祖父さんのりんご畑を手伝うようになりました。その後、2017年お祖父さん亡き後に、その意思を受け継ぐべく一念発起し、●ヘクタールのりんご果樹園を伊藤さんが引き継ぐことになりました。
そんな農園が軌道に乗り始めた2019年10月、過去最大級の台風19号が日本に上陸。関東甲信、東北地方に甚大な被害をもたらしました。

ちょうど収穫前だったりんごは、台風による強風でことごとく樹から落下。果実には傷がつき、味はまったく問題ないのに市場には買い取ってもらえず、大切に育てたりんごを大量に廃棄処分しなくてはならなくなりました。あまりにももったいないという気持ちと、少しでも売り上げられないものかと、SNSを通じて呼びかけところ、瞬く間に拡散され、約200人の方から300箱のご注文を頂けたんだそうです。以来ファンになってくれた人たち、毎年の収穫を楽しみにしてくれている人たちをはじめ多くの方に、りんごを直接お届けして喜んでもらいたいとの思いから「遥かなる林檎」を始動させます。

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農園名「遥かなる林檎」の由来ともなった、岩手オリジナル品種の黄色いりんご「はるか」は開発されてからまだ十数年。一般市場にはあまり出回らない希少な品種で、たっぷり蜜が入った果肉と、冬の寒さに耐えて磨き上げられた濃厚な甘みは、その時に届いた人たちからも大いなる賛辞が送られたそうです。
ほかにも夏が旬のさわやかな甘さが特徴の「黄王(きおう)」、歯ごたえがあり固めのりんご好きな方にオススメの「紅いわて」、ずんぐりむっくりとした形ながら高糖度で味はピカイチの「青林(せいりん)」といった、魅力あふれる岩手オリジナル品種を数々手掛けています。

極力、農薬は使わず、小さな子どもからお年寄りまで、誰もが楽しめるよう安心安全な栽培法にこだわります。収穫に至るまで、栽培に適した土壌づくり、摘花・受粉、除草作業、摘果、支柱入れなど、様々な作業工程がありますが、その中でも特に重要な作業は冬場の「剪定」だそう。その年のりんごのことはもちろん、2年後、3年後、さらにその先の樹の未来を見据えた剪定作業により、毎年おいしいりんごを育てることができるといいます。
果実ひとつひとつに栄養とおいしさを行き渡らせるために不要な果実を摘み取り、そのほか施肥や除草、農機具のメンテナンス等々、あくなきりんごの探究は続きます。

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台風や異常気象により収穫量が不安定、納得いく収入が得られないなど…、日本の農家を取り巻く厳しい環境は、花巻のりんご農家も変わりありません。そんな中でも伊藤さんは、岩手ならではのりんごの魅力、おいしさを広めたい、という想いでひたむきにりんご栽培に取り組んでいます。
「りんごにかけた愛情、真心、情熱を、是非たくさんの方に受け取っていただきたい」そう話す伊藤さんの、岩手ならではのりんごの味を是非ご賞味ください。

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生産者紹介

  • 林檎農園【遥かなる林檎】代表 伊藤琢智(いとうたかとも)

    生産者名 林檎農園【遥かなる林檎】代表 伊藤琢智(いとうたかとも) 詳細

    1987年、岩手県花巻市で生まれ育つ。岩手県立黒沢尻工業高等学校卒業後、地元の金属製造業会社に就職。その傍ら2008年から祖父の林檎農園の手伝いを始める。2017年祖父の死に伴い、会社を退職し林檎農園の経営者として本格的に活動を始める。岩手花巻のおいしいりんごを広めたいと日夜、りんごと向き合い奮闘中。

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