お酒造りに向いているとして、よく使われる「酒米」といえば兵庫県で栽培される「山田錦」が有名です。しかし、古来より米と歩んできた日本人の暮らしの中には、地域ごとに個性ある品種が根付いています。神杉酒造では地元の顔が見える農家によって栽培された愛知県の品種「若水」をメインに使っています。
お米(特に外側)には本来、タンパク質や脂質、ビタミンやミネラルなどの栄養が含まれています。ですがお酒にする際、それらが多いと雑味になりやすく、他の酒米に比べてタンパク質が多い「若水」は他の蔵に敬遠され、絶滅寸前にまで追い込まれていました。
精米時にあまり削らないと、旨みはある一方でお酒に雑味が残りやすく、逆に削りが多いと雑味が少なくクリアになります。
旨み成分が多い若水を使って丁寧に多く削ることで、雑味の少ないすっきりとした飲み口ながらも、旨みがしっかり乗ったお酒になるのです。
米が硬く、精米時に割れやすい「若水」。外部委託せず、自社精米所で研究を重ね、かつて困難とされた若水に対し、限界の精米歩合45%まで削る技術を確立。この「自家精米を行う蔵ならではの技術」が、手ごわい「若水」を活かす鍵となっているのです。
安城の米と水 、伝統の技術を組み合わせた神杉酒造の酒造りは、さらなる高みを目指して進化を続けています 。是非「名古屋めし」などと合わせてお楽しみください。