濃密で芳醇な甘みに魅せられて…【矢島農園】のいちご「あまりん」

濃密で芳醇な甘みに魅せられて…【矢島農園】のいちご「あまりん」

諸国良品

2025/12/01

今、いちご界を席巻している「あまりん」という、新しいいちごをご存じでしょうか?濃密な甘さをほのかな酸味が引き立てる香り高いいちごで、日本野菜ソムリエ協会が主催する「全国いちご選手権」で、2023年~2025年まで3年連続「最高金賞」を受賞しています。親に「やよいひめ」と「ふくはる香」という品種を掛け合わせ、埼玉県が8年の歳月を掛けて生み出したオリジナルいちごで、2017年にデビューしました。埼玉県内でも許可を受けた限られた農家のみで栽培されており、流通量もそこまで多くないことから「幻のいちご」とも呼ばれています。そんないちごに魅了され、親子三代あまりん一本で精を出すのが、本庄市にある「矢島農園」です。

記事内画像:001 濃密で芳醇な甘みに魅せられて…【矢島農園】のいちご「あまりん」

「初めてあまりんを食べたとき、その甘みの芳醇さに驚きました。口に含んだ瞬間の瑞々しさやボリューム感すべてがプレミアムで、“この苺を育てたい”と強く思いました」
そう話すのは、「矢島農園」の園主、矢島京治さんです。それまでもいちご農家としてとちおとめを栽培してきた矢島さんでしたが、栃木生まれの「とちおとめ」よりも、埼玉生まれの「あまりん」は、埼玉のいちご農家待望の新品種だったといいます。ただ、あまりんは一株から着果するいちごの数は6~8粒と、とちおとめの半分ほど。それでも、衝撃の甘さを兼ね備えた期待の新品種をつくらないという選択肢はなかったそうです。

食味の良い品種は、得てして栽培が難しいものも多いですが、このあまりんに関しては「思いのほかつくりやすい品種だった」と矢島さんは話します。着果数が少ない分、ロスが出ないよう最大限の対策は必要になりますが、寒さにも強く、手をかけた分だけおいしく仕上がってくれるそうです。2023年まではとちおとめも並行して育てていた矢島さんでしたが、近年は大小合わせて40棟以上、1.5ヘクタールに及ぶすべてのハウスで「あまりん」一本に絞ることに。

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思いのほかつくりやすい、というのは矢島さんの培ってきたいちご栽培の技量があったからこそ言えることかもしれません。ハウス内には炭酸ガスを発生させる装置が置かれており、いちごの光合成を促進することで、収量や食味の向上に効果があるそうです。
また、随所に置かれた「バンカーシート」と呼ばれるものは、いちごに被害をもたらすハダニのみを捕食してくれる天敵で、有機農産物にも使用できる人や環境にやさしい農法を取り入れています。また、ミネラルを多く含む「にがり」を葉面散布するなど、味の濃いいちご栽培のための工夫に余念がありません。

利根川流域に位置する本庄市は、肥沃な沖積土壌が広がっており、さらに冬場でも冷えすぎないことが、あまりんをおいしくしてくれる秘訣と矢島さんは話します。土耕栽培の土の中は冬場でも15℃前後をキープできているそうで、ハウス内を加温する必要がない「無加温土耕栽培」ができることがポイント。冬の寒さを利用してじっくりと成熟させることができるため、いちご本来の味を引き出すのに適しているんだそうです。

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一般的ないちごよりもヘタの葉っぱが大きい印象の「あまりん」ですが、反るほどに勢いよくヘタが生えているのは「おいしさ」の証拠。口に含んだ瞬間、感じる芳醇な甘さ、その甘さを引き立てる爽やかな酸味、そして広がる香り。いちごの王道を凌駕してくるその濃厚な味わいは、一度食べたら脳裏から離れることはありません。矢島農園のいちご「あまりん」を是非一度、ご賞味ください。

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生産者紹介

  • 矢島農園

    生産者名 矢島農園 詳細

    研究熱心な園主・矢島京治さんの元、くったくのない笑顔が印象的な優しい奥さんと、長女の奈津美さんも事務や通販関係に携わっています。そして最近、後継者不足が叫ばれる農業界においては珍しく、会計事務所で働いていた長男の学(がく)さんも戻られて、一家総出であまりんの栽培に精を出しています。他にも「大和芋」と呼ばれる、粘りの強い山芋や、香り高いメロン「ゆうか」なども栽培。

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