カリカリ梅にはもってこいの小粒梅「織姫」から、青いダイヤと呼ばれた「白加賀」まで。群馬が誇る【木の花園】の梅

カリカリ梅にはもってこいの小粒梅「織姫」から、青いダイヤと呼ばれた「白加賀」まで。群馬が誇る【木の花園】の梅

諸国良品

2026/03/01

群馬県が梅の一大産地ということは、意外と知られていないことかもしれません。和歌山県に次ぐ全国第2位の生梅の生産量を誇る群馬県には、「ぐんま三大梅林」が広がっていて、早春には一面、梅の花が咲き誇り見頃を迎えます。日当たりと水はけの良い傾斜地が、梅の生育には最適な条件が整っているためです。主な産地の一つである安中市で、先代が拓いた6000坪に及ぶ梅林を引き継ぎ、質の高い梅の栽培のために汗をかくのが「木の花園」の澤田夫妻です。

記事内画像:001 カリカリ梅にはもってこいの小粒梅「織姫」から、青いダイヤと呼ばれた「白加賀」まで。群馬が誇る【木の花園】の梅

群馬県西部の安中市、「峠の釜めし」で知られる横川駅からほど近い場所に「木の花園」の園地はあります。妙義山を望む約6000坪(サッカーコート約3面分)の園地には、約250本の梅の樹が植えられており、先代が一代でこの梅園を作り上げました。
「この梅園を一代で終わらせてしまうのは、あまりにももったいないと思いまして」そう話すのは先代の娘夫婦の澤田園子さん・延之さんご夫妻です。元々、東京で店舗デザインなどの仕事に就いていましたが、お母さんが他界されたことをきっかけに帰郷を決意。お父さんから、梅栽培のいろはを教わりながら、梅園を引き継ぎました。

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿というほど、梅は剪定が命なんです。真夏と早春の2回、旺盛に伸びてくる枝を剪定しないと、日当たりや風通しが悪くなり、花芽や良い実がつきません。大変な作業ですが、自然に囲まれた環境で仕事できるのは、東京での仕事よりも幸せかもしれません」
自分たちで選んだ道に後悔はないと話す澤田夫妻は、地域の福祉作業所とも連携しながら梅を栽培し、障がい者の雇用創出にも一役買っています。

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「この辺は鉄道の町としても知られているんですが、大粒で緑が鮮やかな青梅“白加賀”は、一粒一粒手もぎで丁寧に収穫されるため傷が少なく“青いダイヤ”と称され、鉄道で運ばれていったんですよ」
そう園子さんが教えてくれたように、白加賀は群馬を代表する品種で、多くはカリカリ梅などに加工されてきました。そんなカリカリ梅といえば群馬生まれで、群馬の企業が開発した商品なんだとか。

「白加賀だけでは自家受粉できないので、別の品種も必要で、そこで先代が植えたのが“織姫”という品種でした」小粒ながら、酸味と旨みが凝縮された品種で、これまたカリカリ梅にうってつけなんだとか。これで梅酒や梅シロップを仕込んでもOK。小粒なので小瓶で砂糖違いで漬けるのもおすすめです。
「先代は群馬では珍しい南高梅もたくさん植えていたんですよ。土壌が合っていたのか、大粒に仕上がりやすいので、“こんな梅を待ってました!”とお客さんからも言われます」園子さんがそう話すように「木の花園」の南高梅は大粒で香りが良く、果肉が肉厚です。

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お母さんもこの南高梅を使って梅干しを仕込んでいました。塩以外の調味料を一切使わず、梅本来の純粋な味を表現して、大分県で1991年に開催された「第1回うめぼしの主張全国コンクール」で最高賞を受賞したんだそうです。
「母が他界し一度は途絶えそうになった梅干しづくりも、母の製法と想いを引き継ぎました。昔ながらの郷土の味を残していけるよう、梅栽培に励んでいます。群馬自慢の梅の味わいを知ってもらいたいですね」
今年の梅仕事はそんな想いの詰まった群馬県、「木の花園」の梅で仕込んでみてはいかがでしょうか。

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生産者紹介

  • 木の花園

    生産者名 木の花園 詳細

    群馬県安中市で営む梅の専業農家。先代が70年前に拓いた梅園を、2017年に娘さんご夫婦がその思いと技術を継承。受け継いだことを大切にしながら、時代に合った生産管理も取り入れ、6000坪に及ぶ梅園を経営している。2023年には法人として新たな一歩を踏み出し、安定した質の高い梅をお届けできるよう努めている。

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