山本さん曰く、オリーブは捨てる部分がない作物だといいます。オリーブの実の塩漬けや実を絞ってオイルにするほか、葉っぱをお茶にしたり、実の搾りかすも化粧品や石鹸などに使用されているのです。
丸ごと使えるオリーブだからこそ、農薬に頼らない栽培が理想です。イタリアにおいて、オーガニック栽培に成功しているのは南の暖かい地域に多いといい、同じく暖かい気候の九州はオリーブのオーガニック栽培に適しているのだとか。そこで山本さんは自身の圃場で農薬不使用での栽培を確立させ、それを周りにも広げようと邁進しています。
そんな九州産の農薬不使用栽培オリーブを活用したのが、「発酵オリーブぬか床」。オリーブオイルを作る工程で余った果汁としぼり糟を米ぬかと合わせてぬか床にアレンジしました。
一般的なぬか漬けに比べて爽やかな味わいで、野菜の色落ちがしにくく、鮮やかで旨みたっぷりのぬか漬けに仕上がります。オリーブオイルにつけて食べるとより一層おいしく食べられます。ビールやワインなどとの相性が良いので、ぜひお試しください。