ゼロからのまちづくりに希望の灯りをともす、新たなものづくり

ゼロからのまちづくりに希望の灯りをともす、新たなものづくり

諸国良品

2020/08/21

2015年8月、福島県南相馬市小高区に、小さなガラス工房が生まれました。
東日本大震災の地震と津波による甚大な被害に加え、原発事故によって5年もの間避難生活を余儀なくされたまちに、人や活気を取り戻すためスタートした、新たなものづくり。
女性が生き生きと働く風景とバーナーの炎が、まちを未来へつなげる希望の一灯となることを願い、老舗ガラスメーカーのガラス加工技術が新たな場所で受け継がれています。
 

工房の設立は、1921年創業の耐熱ガラスメーカーHARIO社が、職人技術継承のために立ち上げたガラスアクセサリーブランド『HARIOランプワークファクトリー』(以下、LWF)との出会いがきっかけでした。

繊細な技術で生み出されるガラスアクセサリーと、ライフスタイルに合わせた働き方をしている”ランプワーカー”(ガラス職人)という仕事。これは、まちに若者を呼び戻す魅力的な仕事になるかもしれないと考え、LWF社の生産拠点として工房をスタートしました。

iriserのガラス製品は、耐熱ガラスを酸素バーナーで溶かしながら形作られます。工房に、酸素バーナーの「ボー、シュー」という音を響かせ、1500度~2000度に達する高温の炎を巧みに操りながら、1mm単位の緻密で繊細な形を作り出していきます。

「耐熱ガラス」は、熱に強いだけでなく、加工しやすく軽いという特徴があります。そのため耐熱ガラスだからこその繊細なデザインをつくることができ、また割れてしまった場合でも状態によっては修理が可能なことから、永く愛用できる商品でもあります。

ガラス職人と組立を行うスタッフは、全員が地元の女性です。家事や子育てと両立しながら、工房でガラス製品を作っています。ゼロから再スタートするまちで、女性達が苦労を重ねながらも技術を磨き、オリジナルのブランドを立ち上げるまでに成長しました。

そんな職人の手で生み出されるガラスの商品には、可能性を信じ自らの手足で歩んでいく力強さと、心豊かな暮らしへの願いが込められています。

生産者紹介

  • アトリエiriser

    生産者名 アトリエiriser 詳細

    2015年に「LWF」の生産拠点のひとつとして設立。老舗ガラスメーカーの職人技術を受け継ぎながら、2019年にはオリジナルブランド『iriser-イリゼ-』を立ち上げ。現在は「LWF」と「iriser」両ブランドの製品製作を行っています。『iriser-イリゼ-』とは、フランス語で「虹色に輝く、虹色に染める」という意味。職人の手でひとつひとつ丁寧に生み出される商品には、手にするすべての人の暮らしを彩り、人生を輝かせて欲しいという想いが込められています。

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