森の家は山形県真室川町の大沢地区にあります。 北に出羽富士鳥海山を望み、南に月山を望む自然豊かな里山にあります。電線一つないこの畑に山奥からの清水が流れ込み、清浄な土壌を育んでいます。
ほんとうにに森の中で暮らしていたので、佐藤家は「森の家」と呼ばれていたそう。実際にこの山の畑には7匹の動物たち(タヌキ、キツネ、クマ、イタチ、リス、カモシカ)が住んでいます。
風光明媚なこの森には、豊かすぎるほどに豊かな自然に恵まれ、遠い先祖から受け継いだこの土地に根をおろし、大切に室町時代から続く伝承野菜などの作物を育ててきました。さらに佐藤さんは果樹園も営んでいます。
果樹の栽培に適した寒暖の差の厳しいこの土地で90年前から「こんな味のリンゴが欲しい」というお客様からの要望に品種をひとつ、またひとつ増やすことで応えながら地域で唯一の果樹専業農家「荒井りんごや」として歩みつづけてきました。
亡き祖父の遺志を継ぎ、2017年からは「リンゴリらっぱ」として活動を開始し、化学合成農薬を5割に抑え、特に生き物の生態系を破壊すると言われているネオニコチノイド系農薬を使用せず、農薬だけに頼らない健康的なりんご、栗を育てています。
この地に実るりんごやその他の果実などが、これからもたくさんの人に愛される存在であることを願い、たくさんの人を笑顔にする魔法であることを信じながら。これまでの歴史と歩みを大切にしながらも「リンゴの先にある新しいリンゴの可能性」をめざします。