上越市安塚区は、豪雪地帯対策特別措置法で指定された特別豪雪地帯。冬期は平均で2-3メートルの積雪がある。ユーラシア大陸から吹く冷たい北西の季節風が、比較的暖かい日本海で、大量の水蒸気を含み、新潟県の山間部で雪雲を発生させ多くの雪を降らせる。
豪雪は、現代においては交通・物流の障害、家屋などの倒壊を引き起こす災害として認知される一方で、スキー場や、雪を利用したイベントなど、観光資源としての側面も持っています。
上越市安塚区は、長野県境の関田山脈(標高約1,000m)を南端として、北側に広がる東頸城丘陵に位置しています。地質は、数百万前に海底に堆積した泥岩が隆起してできた丘陵地です。
泥岩は比較的軟らかく、地滑りを繰り返し、やや緩やかな丘陵地になり、棚田に開墾されていきました。山の上で、この泥を丁寧にメンテナンスすることで、雪融け水を貯めて、稲を育てています。
古くから、雪や氷が、食品などの鮮度保持に有効なことは知られ、土に穴を掘り、雪を埋めたり、雪を高く積みワラで断熱するなどして、雪の保存が行わてきました。上越市安塚区では、大正時代の雪むろが登録有形文化財として、現存しています。
現在では断熱材の普及により、雪を使った冷蔵庫「雪むろ」が各地で作られています。上越市安塚区では、平成5年から雪むろの建設と活用がいくつか行われています。雪のふるさとライステラス安塚のお米は、この雪むろで保管され新米同様の食味を翌年の秋まで保ちます。