豪雪と棚田が育てたお米

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諸国良品

2021/02/12

新潟県南西部 上越市と長野県の県境の中山間地に位置する上越市安塚区は、世界屈指の豪雪地。春になると雪融け水が山の棚田をうるおして田植えが始まり、稲が実る真夏には山の湧き水が、夜温を下げて高温障害を防ぎ充実した実が稔ります。涼しくなり始めた秋に収穫されたお米は、雪を貯えた倉庫「雪むろ」にて低温保存され、新米の味を次の秋まで保ちます。

 

上越市安塚区は、豪雪地帯対策特別措置法で指定された特別豪雪地帯。冬期は平均で2-3メートルの積雪がある。ユーラシア大陸から吹く冷たい北西の季節風が、比較的暖かい日本海で、大量の水蒸気を含み、新潟県の山間部で雪雲を発生させ多くの雪を降らせる。

 

豪雪は、現代においては交通・物流の障害、家屋などの倒壊を引き起こす災害として認知される一方で、スキー場や、雪を利用したイベントなど、観光資源としての側面も持っています。

上越市安塚区は、長野県境の関田山脈(標高約1,000m)を南端として、北側に広がる東頸城丘陵に位置しています。地質は、数百万前に海底に堆積した泥岩が隆起してできた丘陵地です。

 

泥岩は比較的軟らかく、地滑りを繰り返し、やや緩やかな丘陵地になり、棚田に開墾されていきました。山の上で、この泥を丁寧にメンテナンスすることで、雪融け水を貯めて、稲を育てています。

古くから、雪や氷が、食品などの鮮度保持に有効なことは知られ、土に穴を掘り、雪を埋めたり、雪を高く積みワラで断熱するなどして、雪の保存が行わてきました。上越市安塚区では、大正時代の雪むろが登録有形文化財として、現存しています。

 

現在では断熱材の普及により、雪を使った冷蔵庫「雪むろ」が各地で作られています。上越市安塚区では、平成5年から雪むろの建設と活用がいくつか行われています。雪のふるさとライステラス安塚のお米は、この雪むろで保管され新米同様の食味を翌年の秋まで保ちます。

生産者紹介

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    雪のふるさとライステラス安塚 詳細

    私たち「雪のふるさとライステラス安塚」は、個人の農家7人、農業法人、事業協同組合、上越市で、やすづか雪室棚田米を販売するため、令和元年に設立しました。地域ブランド米である、やすづか雪室棚田米「美野里姫」をPRし、棚田の保全につなげたいと考えています。

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