熊本県の南端に位置する水俣・芦北地方。八代海に面したリアス式の海岸線には、丘陵地帯の傾斜地が広がり、温暖な気候を生かした果樹栽培が盛んです。熊本を代表する柑橘デコポンや高い品質を誇る甘夏などある中、今、話題をさらいつつあるのがサラダたまねぎ「サラたまちゃん」です。
水田裏作の麦に代わる安定的な作物としてたまねぎが栽培されるようになったのが昭和36年のこと。温暖多雨な気候と八代海からの優しい潮風がたまねぎ栽培には向いていて、徐々に生産者も栽培面積も拡大。平成8年には良質なたまねぎの産地として国から産地指定を受け、平成10年には第3回全国環境保全型農業コンクールで農林水産大臣賞を受賞するほどまでになりました。
サラたまちゃんの栽培管理は、育苗床は環境にやさしい太陽熱消毒を行い、栽培中に発生した雑草は草払機や手作業で除草します。農薬や化学肥料も熊本県の慣行レベルから5割削減し、土づくりも土壌診断に基づいた良質な完熟たい肥をすき込んでいます。今では生産者全員がエコファーマーに認定されています。
辛みを抑えるために水に長くさらしてしまうと、せっかくの栄養素も抜けてしまいますが、サラたまちゃんなら辛みが少ないので水にさらさなくても大丈夫。さらに切ってから15分以上置いておくと、たまねぎに含まれる酵素がしっかりと働いて、有効成分を効率よく摂取できるようになるんです。
今回お届けするサラたまちゃんは、見た目が悪かったり形が不揃いの規格外品ですが、味は正規品と変わりありません。2~3月上旬の出始めの頃にだけ出荷できる「葉付きサラたまちゃん」は、葉っぱの部分まで食べられる希少品です。是非一度、熊本からの春の便りをご賞味ください♪